登校が叶わない学生たちのボランティアの機会は?2021年03月01日

 コロナ禍で大学生たちのライフスタイルが一変した。キャンパス・ライフが極端に少なくなり、講義はおろか友人たちとの出会いもままならない。オンライン講座に明け暮れし、パソコンとのにらめっこの引き籠り生活が続く。メディアを通じてそんな学生たちの悲鳴がしばしば伝わってくる。
 地区社協の総会を控えて、来期方針に関わる意見交換が交わされている。そこで出てくるのは地区社協活動が高齢者に偏りすぎていないかということだ。現役世代、子育て世代も含めた多世代対象の活動が提案できないかという声が多い。
 そんな時、ふと思いついたのは地域在住の引き籠りがちな学生たちに地域福祉のボランティアの場を提供できないかということだ。今まで考えたこともない突拍子もないアイディアである。ただコロナ禍の引き籠り状況にあってひょっとすれば潜在的なニーズに適うのかもしれない。要は彼らの気持にピタッとはまる企画次第ではないか。キャンパスに行かなくても地域貢献というテーマで身近な題材を提供できないものか。地区社協役員はじめ関係者やご近所さんの子どもたちに個別に口コミできるルートはある。
 来期の方針づくりに向けて一度問題提起してみたい。

コロナ禍の在宅ケア支援のキーワード2021年03月02日

 2025年問題が近づくにつれて地域の在宅ケア支援が焦点になってくる。そこに1年前からコロナ禍に見舞われる事態が加わった。収束の気配は見えずウイズ・コロナ時代の過ごし方を覚悟しなければならない状況が見えてきた。
 在宅ケア支援とコロナ禍の過ごし方に共通するのは「在宅」というキーワードである。外出自粛を余儀なくされて生き辛さを抱えた「在宅生活者」たちを地域でどのように支援できるかが問われている。地域福祉の担い手である地区社協の避けて通れない課題でもある。
 見守りが必要な事情を抱えた高齢者等を特定し、分担して見守りを担う態勢づくりが課題となる。当面、75歳以上の後期高齢者の把握が必要だ。ところがことはそう簡単ではない。個人情報保護という壁があり、民生委員以外にはその情報は把握できていない。地区社協は3年前から敬老お祝訪問の実施に向けてアンケート方式で地域の75歳以上の皆さんの約半数の方の情報を寄せて頂いた。これをベースに毎年個別に役員が分担してお祝い品をお届けし、見守り訪問という態勢が整えつつある。
 昨年4月にはコロナ禍での非常事態宣言発令下でおひとり住まいの高齢者の電話による安否確認を実施した。敬老お祝訪問での情報をもとに79名の独居高齢者の電話訪問が実施できた。ただ電話訪問という手法は顔が見えないだけに「オレオレ詐欺」を懸念される不安もあった。タブレットやスマホ活用の顔の見える動画によるオンライン訪問が今後の課題と言える。
 ボランティアセンターでは移動が不自由な高齢者等を対象にカーボランティアを実施している。5年前からは有償の家事支援サービスも始まった。これらは在宅生活の個別支援の活動である。
 敬老お祝訪問を担当する高齢者福祉部では、配食サービスの検討を考えている。お祝訪問の情報をもとにおひとり住まいの高齢者等からオーダーを受け、コープのお弁当等をお届けする活動で、在宅訪問による見守り活動を兼ねることができる。ボランティアセンターの登録ボランティアにお届け活動をお願いできればボラセン活動の活性化にもつながる。
 多様な在宅支援の訪問や見守り活動のメニューを整え、ニーズに応じて提供できる態勢づくりこそが、コロナ禍の在宅ケア支援のキーワードであるまいか。

地域活動への潜在ニーズの発掘2021年03月03日

 地区社協のある役員から情報が寄せられた。「社協の訪問活動の際にご近所さんと雑談していたところ地域活動に関心を持っているとのこと。地区社協の4月総会に向けて役員就任を打診してはどうか」。
 貴重な情報を得て早速ご本人と連絡を取り、住宅街のカフェでお会いし1時間ばかり懇談した。現役時代は小学校の教員や校長を務め、リタイヤ後も公民館長を務めたという70歳前後の男性である。「かねてからリタイヤ後の生活に整理がつけば地域に貢献したいと思っていた。校長の時には地域の社協ともお付き合いがあり親近感をもっていた」とのこと。私からも地区社協の紹介パンフレットで組織や活動の概要を紹介した。様々な話題で大いに共感しあった後、最終的に次回総会での役員就任を快諾して頂いた。
 来年から団塊世代の第1陣が75歳を迎え、その後の3年間で一気に後期高齢者比率が加速化する。2025年問題がいよいよ現実問題として迫られる。在宅ケアを地域で支える地域包括ケアシステムの地域での対応が求められる。増大する見守りや支援が必要な高齢者を支える地区社協役員や地域ボランティアの態勢強化が欠かせない。
 他方でリタイヤした男性や子育てを終えた女性の、地域活動への潜在ニーズも少なからずあると思える。問題はそうしたニーズが地区社協等の受入側で掴み切れていないことではないか。そうしたニーズの発掘に向けた検討を始めたい。

ひな祭りの日の花ちゃん2021年03月04日

 ひな祭りの日である。いつものように夕食中の花ちゃんとFaceTimeした。「今日のひな祭りで保育園で何したんや?ひな祭りの歌を歌ったんか?じいちゃんにも歌って聞かせて!」という声掛けに、素直に花ちゃんが歌ってくれた。4番まである歌の2番までしか覚えていない。それでも一生懸命歌ってくれる様子にじいちゃんばあちゃんはほほを緩めて聞き入った。
 食後には、届いたばかりの”しまじろう”の玩具タブレットで英語の勉強を始めた。タッチペンでモニターの画像をタッチすると、画像の名前がネイティブ英語で発音される。その発音を花ちゃんもなぞって声に出す。アップルは”アポー”である。途中で何がおかしかったのかゲラゲラ笑いだした。その様子もまた楽しい。

一日遅れのちらし寿司2021年03月05日

 昨日の夕食は”ちらし寿司”だった。ひな祭りの一日遅れの定番メニューである。季節の行事に応じて家内が作る旬の味はそれはそれで楽しみだ。作る側も日々の献立を考える煩わしさを回避できる利点もある。  
 加えて我が家の場合、家内はちらし寿司等の献立なら3食分ぐらいをまとめてつくるという裏技を駆使する。おかげで今日の朝食、昼食もちらし寿司攻勢を受ける羽目になった。夫婦二人で気遣い不要の我が家である。日々家内の手料理に依存している身では、これもやむなしと納得している。

今年のさくらまつりは”さくらウオーク”2021年03月06日

 地区社協のボランティアコーディネータ会があった。同じ日に山口地区社協のボランティアコーディネータ会も開催された。主要テーマは例年両地区社協で主催している山口地区の”さくらまつり”の今年の対応だった。事前に山口地区社協会長から規模を縮小した”さくらウオーク”の企画案が打診されていた。昨年はコロナ禍の発生直後ということもあり開催そのものが中止された。コロナ禍にあっても2年続きの中止を回避し感染抑制の措置を講じた散策中心のイベントが提案された。
 山口地区のコーディネータ会での最終的な企画案がまとまった。それを持って共通の市社協地区担当がこちらのコーディネータ会に合流した。例年のさくらまつりと同じ4月第1土曜の3日の午前10時~12時半の開催で、有馬川沿いの有馬緑道の山口中学校正門横の東屋と上山口の豊臣稲荷神社の2地点間約1.2Kmのウォーキングである。いずれからのスタート、ゴールもOKでスタートで住所氏名を記入いただき、ペットボトルと記入用ボールペンをプレゼントする。両地区社協のボランティア各15名程度で運営する。
 コロナ禍の副作用に外出自粛に伴う心身の虚弱化(フレイル)がある。コロナ感染に留意したお出かけのきっかけづくりは地区社協の課題でもある。さくらウオークというイベント提案はそうした課題に応えるいい企画ではあるまいか。

花ちゃんの発表会ビデオ2021年03月07日

 久々に夫婦で大津の花ちゃん宅を訪ねた。機嫌よく迎えてくれた花ちゃんが早速、今お気に入りの”しまじろう”のイングリッシュパッドをしてみせてくれた。「じいちゃんもやってみィ」と教えてくれる。神経衰弱のようなゲームもあってなかなか面白い。
 しばらくして父ちゃんが保育園の先日の発表会のビデをテレビに映してくれた。ピーターパンの劇と楽器演奏の二本だった。祖父母と両親と花ちゃんの総勢5人が録画を楽しんだ。登場した20数名の園児たちはみんなビニールのフェイスシールドを付けている。そのため光が反射したりして顔がぼやけて見える。このご時世ではやむをえまい。
 ピーターパンの劇では3人のお友だちと一緒に妖精ティンカーベルの役で出演している。花ちゃんが場面の展開ごとに筋書きやお友だちの名前を解説してくれる。ところがこの劇で花ちゃんはセリフを間違えるという失敗をやらかした。その場面が近づくと「絶対に笑うたらアカンで!」とくぎを刺す。それでもその場面になるとやっぱりみんな笑ってしまう。「笑うたらアカン言うたやんか」と半べそで抗議する花ちゃん。
 合奏は、12台のピアニカを中心にシンバルやカスタネットに交じって木琴3台、鉄琴1台の演奏である。花ちゃんは唯一の鉄琴担当で独奏の場面もあり、じいちゃんばあちゃんを喜ばせた。
 テイクアウトのお弁当で昼食をとった後、みんなで近くのショッピングモールにデザートを買いに出かけたりして過ごした。コロナ禍の孫との半日ばかりのふれあいだった。

訪問介護従事者のワクチン接種2021年03月08日

 コロナワクチンの優先接種が始まった。厚労省は優先接種の接種順位を次のように定めている。 (1)医療従事者等 (2)高齢者 (3)高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方
 この接種順位をみて咄嗟に疑問に思ったことがある。 (3)の高齢者施設の従事者には訪問介護の従事者が含まれていない点である。厚労省役人の医療・介護の現場実態把握の希薄さを痛感した。
 コロナ感染者の病院・施設の受入れの逼迫が顕在化している。そんな事態にやむなく在宅での対応を余儀なくされている感染者も少なくない。そうした在宅患者を支えるのは訪問介護の従事者たちだ。従来からの在宅介護に加えて新たにコロナ感染者を担当することになり、その負担の過酷さは想像以上だろう。ましてや病院・施設と違って1日数件以上の訪問先の感染対策は千差万別の環境である。いつ自身が感染しそれが訪問先に及ぼしかねないという不安は大きい。訪問介護従事者の施設介護者と同等の優先接種は当然すぎる順位だろう。
 2025年問題を控えて厚労省は地域包括ケアシステムを声高に呼びかけている。その根幹を支えるのは在宅ケア(医療・介護)である。ワクチンの優先接種に在宅介護従事者を除外していた厚労省の判断に、はからずも地域包括ケアの底の浅さを垣間見てしまった。

緊急事態宣言解除直後の三宮界隈の賑わい2021年03月09日

 かねて観たいと思っていた映画「痛くない死に方」の割引チケットを知人から購入した。昨日、家内と二人で三宮駅前のシネコン・神戸国際松竹に出かけた。
 神戸電鉄の最寄り駅までマイカーで行き駅前パーキングに駐車して久々の電車に乗車した。コロナ禍で阪神間に出かけるのも本当に久しぶりでましてや電車に乗るのも1年ぶりぐらいである。通勤時間を過ぎた10時過ぎの車内は、それでも全員マスク着用の乗客で30%ほどの乗車率で埋められていた。
 緊急事態宣言解除直後の月曜11時頃の三宮界隈の賑わいは予想以上だった。1時間ばかり早く着いたので家内に付き合ってそごう跡にオープンした三宮阪急に立ち寄った。地下の食品売り場は大勢の来店客で混みあっていた。人気の銘店の前には行列ができている。30分ばかり滞在してシネコンに向かった。
 「神戸国際松竹」は我々の世代には懐かしい建物の神戸国際会館の11階にあった。150席ほどの館内の40%ほどの観客はほとんど高齢者たちで占められていた。5年ぶりぐらいのシネコンの会場設備の進化ぶりに驚かされた。シートの丈がかなり高くなっており、前列の観客の頭が見えない工夫になっている。深々としたすわり心地のシートのひじ掛けもシートごとに左右についており、隣りの客への気遣い不要である。2時間ばかりの上映時間を寛いだ環境で過ごした。
 2時過ぎにシネコンを後にし帰路についた。外出自粛で山口町のカントリーしか目にしない日々である。久々の都会の喧騒が少しばかりの疲れをもたらした。

残されていた右目の白内障手術2021年03月10日

 3年前に左目の白内障の手術をした。当初は2週間ほど空けて右目もするつもりだったが、比較的よく見えている右目は期間をずらして手術することにした。
 去年の10月に目の炎症で掛かりつけの眼科で受診した。その際、少し見にくくなり始めた右目の診断で、白内障の進行を知らされた。その場で手術の予約をしたところ、コロナ禍の様々な要因で4か月待ちの手術となった。
 手術は明日である。前回の左目の時は特殊な目の持病もあって神戸市北区の花山駅近くの病院で手術した。今回は車で10分ほどの最寄りの眼科医である。一度経験しているので前回ほどの不安はない。それでもやっぱり目の水晶体を除去して人口のレンズと取り換える手術である。心穏やかでない気分ではある。