第1回地域包括ケアZoom懇談会2021年03月15日

 福祉ネットと地域包括の共催による初めての地域包括ケアZoom懇談会を開催した。事前に地域の医療、介護等の関係者に声掛けし、18の機関、施設、専門職の皆さんの地域包括ケア懇談会への参加確認が得られた。ただ今回はZoomでのオンライン懇談会のため参加者全員が顔を突き合わせ、発言できるよう人数を絞り込んだ。在宅医、特養併設のデイサービス、地域密着型デイサービス、訪問看護ステーション、訪問介護施設、認知症グループホーム、在宅療養相談支援センターの各分野1名ずつの7名の皆さんである。これに主催の福祉ネットと地域包括から各1名が加わった。
 事前調整の結果、日曜の午後1時からの開催となった。Zoomの設定と操作は地域包括にお願いし、会の進行は私が担当した。開会15分前から参加者にZoomへのアクセスをお願いし、何とか定刻過ぎに開会となった。
 作成しておいたパワーポイントの7枚を共有しながら進行した。相互に初対面の方も多い。冒頭、「本日の出席者シート」記載の順番に自己紹介をお願いした。出席者のプロフィールや所属組織の活動の概要が各分野ごとに伝えられた。次にパワーポイントで「本日の進行」「懇談会の狙いと開催趣旨」「山口地区の高齢化の現状等のデータ」を説明した。
 続いて懇談会のテーマである「地域包括ケア(在宅ケア・認知症地域支援)」について意見交換した。山口地域包括支援センターと地区社協からそれぞれ報告した後、順次、出席者から地域包括についての地域支援の現状についてコメントしてもらった。その後、相互の意見交換の時間を持った。独居高齢者の認知症ケアが共通の話題として取り上げられた。在宅の介護現場から認知症高齢者が想定以上に多いの実態が告げられた。独居の場合、薬の服用管理ができないまま症状が進行している。当事者が認知症を認めず専門医に行かない場合、在宅医の訪問診療でぜひ対応してほしい。そのほか訪問介護施設からは、入院・入所で訪問介護を終えた独居世帯宅に住み着いた多数の猫の対応問題が報告された。自治会等による地域対応がなく結果的に介護施設が対応を余儀なくされているとのこと。
 最後にこれからの懇談会の在り方・進め方について意見交換した。初めての地域包括ケアという趣旨への賛同とZoom懇談会の手軽でフランクな在り方を好感する意見もあり、懇談会の継続は了承されたと思われる。開催頻度は概ね3カ月に一度程度で開催日程は今回同様の日曜午後で問題なさそうだった。
 1時間半のミーティングを終えて出席者がZoomサイトから退出した。初めての懇談会だったが、各分野の多くの情報と貴重な意見交換が得られた。懸念されたZoom操作も円滑に行われ次回以降の確かな手ごたえをもたらした。