地区社協活動の子供の問題の取組み2021年03月17日

 市社協の北部地区エリア会議では次期地区福祉計画について市社協から「子供の問題」の取組み強化が提案された。今なぜ子供の問題なのかという唐突感があったのは否めない。その背景や趣旨について質したところ以下のような回答があった。
 「地域福祉に関わる子供の様々な課題がクローズアップしてきた。不登校の増大、外国籍の子供の増加、子供の貧困、制度の狭間にある子供の医療ケア等々。社協として育成センター運営や子育てサロン等の関わりはあるが、こうした個別の課題にこれまでの社協活動ではカバーしきれていない。子供の問題は地域の近い将来の在り方にもつながる。そこで次期福祉計画では重点的な課題として取り組みたい。」
 ただ現場である地区社協活動の立場からは、そうした「子供の問題」に真正面に取組むには多少違和感がある。日常の地区社協活動とのとっかかりがほとんどない。地区ネットワーク会議等で青愛協やPTA等の当事者団体との連携する位しか思いつかない。むしろ共生型地域交流拠点を通してリタイヤ世代と子供たちとの交流という「多世代交流」のイメージならしっくりくる。多世代交流を通して浮上する課題の取組みなら違和感も少ない。会議でもそんなコメントを述べた。
 また子供問題の課題として「ヤングケアラー」の問題が抜けているのではないかと指摘した。それは子供の問題が地区社協活動のひとつである在宅介護問題と一体化した深刻で過酷な課題でもある。