10分足らずの白内障手術2021年03月11日

 白内障手術のため最寄りのかかりつけの眼科クリニックを訪ねた。手術後は車の運転が叶わないため家内が車で付き添ってくれる。木曜日は手術日のため一般の外来患者の姿はなく手術予定者が次々と来院する。19名の予定者の4番目だった。
 9時過ぎから手術前の点眼が3回に分けて施される。抗菌剤、散瞳剤、麻酔薬の点眼のようだ。上衣だけ手術用着衣に着替えて手術室前でスタンバイする。9時半頃に手術室に入った。
 外部病院派遣の執刀医とサポーターのクリニック院長と看護師の3人の布陣である。2年半前の左目手術に続いて二度目の手術である。初回ほどではないがそれでもやっぱり多少の不安と緊張感は拭えない。自前の水晶体を除去し新たに人工のレンズを装着するという手術内容の情報が不安と緊張感を招いている。手術自体は絶え間なく液体で眼球を洗浄している感触がありその映像が開いたままの眼球で目視できる。麻酔効果で痛みはないものの多少の違和感を感じながら10分足らずで手術を終えた。
 手術室前に移動しスタッフから家内と一緒に術後の手順や心得を聞き、着替えを済ませて待合室に戻った。一足先に隣接の薬局にいた家内と合流した。説明を受けながら術後の処方箋をたっぷり受け取り、10時過ぎに帰路についた。クリニック訪問から薬局退出まで1時間前後の驚くほど短時間の手術だった。
 このブログを書きながらあらためて白内障手術についてネットをチェックし、わかりやすい画像を見つけた。

映画「痛くない死に方」2021年03月12日

 敬愛する町医者・長尾医師原作の映画「痛くない死に方」を観た。3年前に原作を読んでいた。原作では特に「痛くない死に方には緩和医療の知識と理解のあるかかりつけ医を見つけておくこと。緩和ケアがしっかりできないと在宅看取りには至らない。それにはかかりつけ医の在宅看取り数が目安となる」といったことを学んだ。この映画のテーマもせんじ詰めればその点を映像化したものと思えた。
 物語は前半と後半に二人の末期の癌患者の終末期医療の進行の様子を描きながら展開する。若い在宅医師の河田(柄本佑)が二人の在宅医療を担当する。前半のクライマックスでは、末期肺癌の父親を自分の意向で自宅で介護することを選択した娘の想いが河田に突き刺さる。“痛くない在宅医”を選んだはずなのに、結局“痛い在宅医”だったという非難の言葉だった。
 後半は、河田が2年後に担当することになった末期の肝臓がん患者である本多彰(宇崎竜童)の終末期医療の物語である。前半とは打って変わり自信を持って患者と向き合う河田が登場する。ジョークと川柳が好きで、末期がんの患者とは思えない明るい本多と、明るく寄り添う妻・しぐれ(大谷直子)との触れ合いに心和まされる。河田が勤務するクリニック院長・長野(奥田英二)の「カルテでなく人を見ろ」という言葉が生きている。そして本多は、河田や妻に看取られながら自宅で見事な「痛くない死に方」を全うする。
 本多の終末期の楽しみだった終末川柳が興味深かった。記憶に残った二句を記しておく。
 「まるはげの 主治医が勧める 抗がん剤」「自尊心 紙のおむつが  
 踏みつぶす」

Zoomハウツー本の付け焼刃2021年03月13日

 2025年問題を4年後に控えて、地域包括ケアが迫られている。福祉ネットと地元地域包括支援センターが共催で医療機関、介護施設、訪問看護ステーション、専門職等による「地域包括ケア懇談会」を開催することになった。ただコロナ禍で総勢20名近い関係者が出席する懇談会開催はためらわれた。そこで人数を絞ったZoomによるオンライン懇談会の事前開催が決まった。
 そのZoom懇談会をこの明日に控えて、主催者のひとりとして無事に開催できるか不安になった。過去2回ほどZoomミーティングを経験したがあくまでゲスト参加で進行にはタッチしていない。当日のZoom管理は地域包括のメンバーに担当してもらうことになっているが、やはり最低限のZoomの知識は知っておく必要がある。
 本屋に出かけてZoomハウツー本「Zoom基本&便利技」を調達した。一読して知らなかった知識や情報が得られた。とはいえ自分が主催者としてゲストを招待してミーティングを開くとなるとまだまだ覚束ない。今回の懇談会で意識的にその手法を関係者から学ぶことにしよう。

家内のスマホにウェザーニュース・アプリを導入2021年03月14日

 早朝ウォーキングに出かける際の服装選びに天候や外気温情報は欠かせない。そんな時に頼りにしているのがスマホにダウンロードしたお天気アプリ”ウェザーニュース”である。週間の天気予報だけでなく1時間ごとの天気、降水、気温等の予報が表示される。しかも事前登録した我が町のピンポイント情報が入手できる。ウォーキングでの移動に伴って現在地の予報まで知らせてくれる。
 私以上に天気予報に拘っているのが家内である。洗濯物や布団を干せるかどうか、外出時にどの服を着ていくか、亭主の着替えをどれにするか等、天気予報は主婦ならではの欠かせない情報である。そのためテレビの天気予報にはことのほか敏感である。何度も見てチェックする。亭主のテレビ視聴中でも割り込みしたりする。
 そんな事情もあって、家内のスマホにもウェザーニュース・アプリをダウンロードした。自分ではできないので私が操作して導入した。果たしてどこまで活用してくれるだろう。

第1回地域包括ケアZoom懇談会2021年03月15日

 福祉ネットと地域包括の共催による初めての地域包括ケアZoom懇談会を開催した。事前に地域の医療、介護等の関係者に声掛けし、18の機関、施設、専門職の皆さんの地域包括ケア懇談会への参加確認が得られた。ただ今回はZoomでのオンライン懇談会のため参加者全員が顔を突き合わせ、発言できるよう人数を絞り込んだ。在宅医、特養併設のデイサービス、地域密着型デイサービス、訪問看護ステーション、訪問介護施設、認知症グループホーム、在宅療養相談支援センターの各分野1名ずつの7名の皆さんである。これに主催の福祉ネットと地域包括から各1名が加わった。
 事前調整の結果、日曜の午後1時からの開催となった。Zoomの設定と操作は地域包括にお願いし、会の進行は私が担当した。開会15分前から参加者にZoomへのアクセスをお願いし、何とか定刻過ぎに開会となった。
 作成しておいたパワーポイントの7枚を共有しながら進行した。相互に初対面の方も多い。冒頭、「本日の出席者シート」記載の順番に自己紹介をお願いした。出席者のプロフィールや所属組織の活動の概要が各分野ごとに伝えられた。次にパワーポイントで「本日の進行」「懇談会の狙いと開催趣旨」「山口地区の高齢化の現状等のデータ」を説明した。
 続いて懇談会のテーマである「地域包括ケア(在宅ケア・認知症地域支援)」について意見交換した。山口地域包括支援センターと地区社協からそれぞれ報告した後、順次、出席者から地域包括についての地域支援の現状についてコメントしてもらった。その後、相互の意見交換の時間を持った。独居高齢者の認知症ケアが共通の話題として取り上げられた。在宅の介護現場から認知症高齢者が想定以上に多いの実態が告げられた。独居の場合、薬の服用管理ができないまま症状が進行している。当事者が認知症を認めず専門医に行かない場合、在宅医の訪問診療でぜひ対応してほしい。そのほか訪問介護施設からは、入院・入所で訪問介護を終えた独居世帯宅に住み着いた多数の猫の対応問題が報告された。自治会等による地域対応がなく結果的に介護施設が対応を余儀なくされているとのこと。
 最後にこれからの懇談会の在り方・進め方について意見交換した。初めての地域包括ケアという趣旨への賛同とZoom懇談会の手軽でフランクな在り方を好感する意見もあり、懇談会の継続は了承されたと思われる。開催頻度は概ね3カ月に一度程度で開催日程は今回同様の日曜午後で問題なさそうだった。
 1時間半のミーティングを終えて出席者がZoomサイトから退出した。初めての懇談会だったが、各分野の多くの情報と貴重な意見交換が得られた。懸念されたZoom操作も円滑に行われ次回以降の確かな手ごたえをもたらした。

市社協の次期地区福祉計画策定提案で思ったこと2021年03月16日

 市社協の北部5地区のエリア会議が山口公民館で開催された。各地区2名の代表10名と市社協6名が参加した。
 年度替わりで補助金・助成金の報告、清算、申請等の説明もあったが、主たる議題は今年度で終了する第8次地区福祉計画の次期計画策定に向けての市社協の提案と意見交換だった。
 市社協から第9次地区福祉計画策定に向けて従来にない新たな提案があった。地区福祉計画策定を「多様な人・団体・世代の意見を聞く・話し合う・出会う場づくり」としたいという点である。これには二つの狙いがこめられていると思われた。第1点は従来のともすれば高齢者福祉に偏りがちな計画を多世代の多様な層を対象とした計画にしてほしいという点である。第2点は計画策定に当たって地区社協内の検討にとどめることなく地域の他団体、当事者グループ、NPO、活動グループ等にも幅広く参画を求めるという点である。地域づくりという計画を地区社協の枠を超えて地域ぐるみでつくりあげようという、いわば「地区社協の福祉計画」から「地区の福祉計画」への脱皮を求めたものと言える。その意味で二つの狙いは策定過程では一体化したものとなる。
 問題は提案実現についての具体性やリアリティの希薄さにあると思えた。多様な層を対象とした計画には異論はないが、そのために地区社協の枠を超えた話し合いの場づくりは地区の現場では現実的にはハードルが高い。計画策定だけの趣旨で多様な団体・グループの話合いの場を設定するには無理がある。可能性があるとすれば多くの地区で設置されている地区ネットワーク会議でのテーマとして提案することだと思えるが、その点の市社協からのコメントはない。地区ネットワーク会議の趣旨や構成メンバーとの乖離があるということかもしれないが、場合によっては構成メンバーの見直しを含めた検討があってもよいと思える。
 コロナ禍で地区社協活動の見直しが迫られている。地区福祉計画策定を通して地区社協活動の活性化に向けた新たな着手の契機としたい。

地区社協活動の子供の問題の取組み2021年03月17日

 市社協の北部地区エリア会議では次期地区福祉計画について市社協から「子供の問題」の取組み強化が提案された。今なぜ子供の問題なのかという唐突感があったのは否めない。その背景や趣旨について質したところ以下のような回答があった。
 「地域福祉に関わる子供の様々な課題がクローズアップしてきた。不登校の増大、外国籍の子供の増加、子供の貧困、制度の狭間にある子供の医療ケア等々。社協として育成センター運営や子育てサロン等の関わりはあるが、こうした個別の課題にこれまでの社協活動ではカバーしきれていない。子供の問題は地域の近い将来の在り方にもつながる。そこで次期福祉計画では重点的な課題として取り組みたい。」
 ただ現場である地区社協活動の立場からは、そうした「子供の問題」に真正面に取組むには多少違和感がある。日常の地区社協活動とのとっかかりがほとんどない。地区ネットワーク会議等で青愛協やPTA等の当事者団体との連携する位しか思いつかない。むしろ共生型地域交流拠点を通してリタイヤ世代と子供たちとの交流という「多世代交流」のイメージならしっくりくる。多世代交流を通して浮上する課題の取組みなら違和感も少ない。会議でもそんなコメントを述べた。
 また子供問題の課題として「ヤングケアラー」の問題が抜けているのではないかと指摘した。それは子供の問題が地区社協活動のひとつである在宅介護問題と一体化した深刻で過酷な課題でもある。

さくらの蕾がほころんだ2021年03月18日

 早朝ウォーキングが季節の移ろいを伝えてくれる。厳冬の季節はいつの間にか初春のぬくもりに包まれている。服装選びを間違えると散策の途中から汗ばんだ肌に狼狽させられることもある。
 そんな気候を自然の営みは敏感に反応してみせる。有馬川緑道のさくら並木にもそうした敏感さが映されている。ついこの間まで黒っぽい固そうな小さな蕾だった。それが今朝は緑がかったふくらみのある蕾になり、いくつかの蕾はもうほころび始めピンクの花弁を覗かせている。

白内障手術のアフターケア2021年03月19日

 一週間前に右眼の白内障手術を受けた。手術自体は15分ほどの短時間であり、前後のケアを含めても2時間ほどのクリニックでの通院治療で済んだ。それでも手術に伴う点眼等の前後のケアはそれなりに厄介だった。とりわけ術後のケアは日常生活にも様々な制約がある。
 手術当日と翌日は安静が求められる。加えて1日4回の点眼、就寝前の軟膏挿入、ガーゼによるカバー等が欠かせない。入浴は可能だが洗髪は禁止である。更に個人的に最も苦痛だったのが飲酒禁止である。今やかけがえのない日々の楽しみである晩酌が一週間もできない。
 そのアフターケアの1週間がようやく過ぎた。缶ビールの晩酌と入浴時の洗髪が復活した。1日4回の点眼だけが続いているもののようやくいつもの日常生活が戻った。

Lineでオンラインミーティング2021年03月20日

 地区社協募金事業部の部会がオンラインで開催された。今期最後の部会ということで会長にも要請され、参加した。以前、同じ部会のZoom研修会に参加していたので今回もZoomミーティングだとばかり思っていた。ところが今回はLineでのミーティングだった。事業部長の女性は私より若くITやオンライン活用に意欲的である。部員5名も全員女性でこれまでも何度かLine部会をこなしているようだ。
 恥ずかしながら、Lineミーティングができることもこれほど簡単であることも初めて知った。Lineアプリをインストールしていれば、いとも簡単にオンラインミーティングが可能である。Zoomのようにアカウント等の設定も不要である。それ以上にZoomの場合は無料の基本プランはグループ利用は40分という制限があるが、Lineの場合は無制限である。ただZoomには録画機能があるがLineにはない。大事な会議等の場合で会議録が必要な場合は必要になる機能かもしれない。
 お付き合いのある様々な団体のレポートや報告が届けられる。各団体ともにコロナ禍で想像以上にオンラインミーティングが盛んである。オンラインアプリもZoomだけでなくLineやHouseparty等のアプリもあるようだ。地区社協のオンライン化も含めてオンラインスキルを磨くことが必要になってきた。