散歩道の嫌われ者2024年09月30日

 早朝ウオーキングの定番コースの一角に国道に面した事務所が建っている。国道の反対側はその建物の敷地の裏側を有馬川沿いに鋪道が通っている。舗道からは敷地の擁壁のコンクリート壁があり、その前に草叢がはえている。その草叢にはススキの穂が立ち並び穂と穂の間を蜘蛛の巣が張り巡らされている。
 今朝の散歩道で思いついて蜘蛛の巣を眺めた。巣の真ん中には8本の長い足を上下左右に広げた蜘蛛が陣取っていた。いつもは餌食となった小さな虫の遺骸が引っかかっているのだが今はない。
 住宅街を縁どっている街路を歩いていた。ガードレール越しに雑草が鋪道に頭をもたげていた。雑草の長いはみだしが脇を通ったズボンに触れたようだ。コンビニでモーニングコーヒーを飲もうとした時に目にしたズボンの裾の異物が目についた。緑の米粒のような雑草の実が列を作るように何筋も張り付いていた。”ひっつきむし”だった。人の衣類に張り付いて種子の拡散をはかる巧みな修正にまんまと嵌められた。
 蜘蛛の巣は小虫にとっての嫌われ者だろう。ひっつきむしは人間にとっての嫌われ者だ。散歩道の二つの嫌われ者と遭遇した。