ポスナー・シュロスマン症候群2009年05月17日

 一昨日、京都から帰宅後、最寄りの眼科医院で受診した。というのも数年前から目に特殊な病いを抱えているためだ。ポスナー・シュロスマン症候群という発作的な目の炎症で眼圧が急激に上昇する病気である。 左目に霞んだような症状が現われる。原因不明の病であり、放置すると緑内障になり手術が必要になる場合もあるようだ。
 リタイヤ直前の一年ほど前、自覚症状があって職場近くの行きつけの眼科に駆け込んだ。やはり左目眼圧が45を示し、いつも通り治療してもらったものだ。一年後の最近、明らかな自覚症状はないものの、過去の事例から判断すればいつ発症してもおかしくない時期だ。リタイヤした身である。いつもの医院に行くわけにいかない。かといって自宅最寄りの眼科で特殊な病いを診察してもらえるかどうかも不安である。早目の診察を心がけたということだ。
 自宅最寄りの初めての眼科は巨大な新興住宅街を後背地に抱えた新しい医院だった。20分ばかり待合室で待って、診察室に呼ばれた。眼圧検査の結果は特に異常値は認められない。30代の若い医師が、眼底をモニターで写す機器で観察し、モニターの白い斑点を示しながらこともなげに診察結果を告げる。「今はまったく問題ありませんが、ポスナー・シュロスマン症候群の炎症跡がたくさん残っています。この診療所にも40人位同じ症状の患者さんが来院されてます。とりあえず目の疲れを抑える点眼薬を処方しておきますが、何か違和感が生じた時に来診してください」とのこと。
 発症の懸念がなかったこと以上に、老後の持病を安心して任せられそうな医院が見つかったことに安堵した。