水田にやってきた二羽の鴨2012年06月08日

 五日間の列車旅を終えて、いつもの日常生活に戻った。見慣れた風景に安らぎながら早朝散策を愉しんだ。住宅街麓の貸農園の水田に珍しい生き物の姿があった。
 水田の虫を求めてやってきた二羽の鴨だった。いつもは有馬川の中か岸辺でしか見かけない鴨が、この時期には水田でも見かけるようになる。それでも土手道の横の水田の彼方でしか見ていない。人家に近い貸農園の水田で、こんなに間近で見るのは初めてだった。
 二羽の鴨は水田を泳ぎながら幾度もくちばしを水面に突っ込んでいた。しばらくすると仲良く畦道に上がって一服していた。カメラを向けても飛び立つ風でもない。間近で見る鴨たちの思いのほか可愛いい顔つきにひとり微笑んだ。