朝一番に最寄りの総合病院に出かけた。毎月一回、持病の診察で通院している。９時過ぎに帰宅すると見慣れた小型車が玄関前に駐車している。朝７時過ぎに「今、家を出た」という携帯メールで知らせがあった娘夫婦のものだ。先日来、家内から今日の来訪を聞かされていた。父の日プレゼントの持参が目的だという。
　リビングで娘夫婦と久々の対面をした。ＧＷに三家族で山口旅行にいって以来である。早速二人に、私のリクエストだった缶ビールの礼を言った。「今年は間違わずにレギュラー缶で申し訳ありません」とは婿殿の弁である。昨年の父の日ギフトは娘がオーダー間違いしてロング缶のケースを持参し、思わぬ幸運に喜んだものだ。多少ホンネもまじえて「なんで間違わんかったんや」と娘に返した。
　娘夫婦が来ると、決まって家内は一緒に最寄りのショッピングセンターに出かける。帰省した娘との買物は何よりも楽しみのようだ。婿殿もよく付き合ってくれる。イマドキの若者はそんなものかと感心する。自分たちの世代にない感性なのだろう。
　今晩は泊まっていくようだ。久々に独りっきりでない晩酌が待っている。婿殿を意識した母娘が用意するアテも期待できそうだ。