昨日の夕食中にチャイムが鳴った。紙袋を提げたご近所のオジサンの姿があった。玄関先で応対し、紙袋の中身が採れたての筍だったと知った。わざわざ持参して頂いたのだ。ところがオジサンは来る途中で筍の皮に貼りついたホタルを発見したようだ。まっさきにそのことが話題になった。確かに玄関先の薄闇の袋の中で、黄緑の小さな光がゆっくりと点滅している。
　オジサンが手塩にかけて育てている貸農園の畑が有馬川の傍にある。畑と有馬川を竹林が隔てている。筍はその竹林で採れたもののようだ。ホタルは有馬川から飛んできて竹林で休息していたところを筍ごと拉致されたようだ。
　我が家にやってきたホタルを筍と一緒に戴いた。ブログネタにしようと思いついて画像を撮った。ホタルの点滅画像はかなり苦しい。役目を終えたホタルが庭に向かって指先から飛び立った。