満中陰志お届けに亡き弟宅を訪ねた2024年05月07日

 長男の四十九日法要を終えて家内と一緒に満中陰志のお届けに亡き弟宅を訪ねた。弟は長男に先立つ2週間前に他界したばかりだった。夫に先立たれて2カ月余りを経過した奥さんを見舞う機会でもあった。
 10時頃に加古川の弟宅に着いた。お仏壇を前に簡単な読経をあげた後、奥さんと1時間半ばかり歓談した。弟が在宅介護生活を過ごしていた座敷奥の和室のベッドは片づけられ、今は奥さんの寛ぎの居間になっている。奥さんの話しの端々に長年連れ添った夫のいなくなった生活の寂しさが窺える。
 話題はともすれば晩年の弟の様々なエピソードになる。私も編集を手伝った自分史のこと、母親とも共通の病だったパーキンソン病とその進行症状でもあるレビー小体のこと、息を引き取る直前の下顎呼吸のこと等々。
 あっという間に時間が過ぎた。暇を告げると、台所に立った奥さんからお弁当2個が渡された。弟の生前に何度か訪ねた際に二組の夫婦で美味しく頂いた老舗穴子料理店の思い出深い”きざみ弁当”だった。ありがたく頂いて帰宅後に味わった。