「確トラ」に迫る「もしハリ」への期待 ― 2024年08月03日
アメリカの大統領選挙から目が離せない。トランプ氏の復活だけは阻止してほしいという想いがいやでも選挙の動向に注目させられる。
6月末のテレビ討論会でのバイデン大統領の精彩のなさがトランプ有利の流れを印象づけた。この頃から”ほぼトランプの当選”を意味する「ほぼトラ」のキャッチコピーが席巻しだした。
7月13日にはトランプ氏が銃撃されるという事件が勃発した。銃撃直後にトランプ氏が負傷しながらカメラに向かって拳を振り上げる映像が流れた。強いリーダーを印象づけるこの映像と相まって暗殺未遂事件はトランプ氏に強力な追風となり、”確実にトランプの当選”を意味する「確トラ」が風靡しだした。アンチ・トランプ派を落胆させる流れが勢いを増した。
ところが7月21日にバイデン大統領が辞任表明したことから潮目が変わりだした。バイデン大統領は後継者にハリス副大統領を指名し、民主党の有力者たちはいち早くハリス支持でまとまり党の結束力を誇示した。高齢のバイデン氏に今後4年間の大統領職を託すことを懸念していた民主党支持者の多くがハリス氏を歓迎した。
副大統領としてのハリス氏はこれまで特に目立った実績はなくキャラクターの派手さもなかった印象が強い。ところが大統領候補に指名されて以降のハリス氏は水を得た魚のように生き生きと明るく活発で個性的である。地方検事、カリフォルニア州司法長官の経験も犯罪者トランプを取締る正義の保安官の役回りをイメージさせる。
それにしてもアメリカの大統領選挙のダイナミズムには驚かされる。1789年の初代大統領ワシントンの就任以来、2009年の第55代ブッシュ大統領まで220年に渡って白人男性が大統領に就任してきた。2009年のオバマ大統領就任で初めて黒人男性が登場した。その後トランプ、バイデンと再び白人男性が続いたが、今年の選挙は白人男性トランプと黒人女性ハリスの一騎打ちの公算が大である。黒人に加えて女性というマイノリティの大統領が誕生する可能性は高まりつつある。今や”もしかしたらハリス当選”の「もしハリ」のキャッチコピーが流布されている。日本では到底考えられないダイナミズムと言えよう。
「確トラ」に迫る「もしハリ」への期待がいやでも膨らむ。
6月末のテレビ討論会でのバイデン大統領の精彩のなさがトランプ有利の流れを印象づけた。この頃から”ほぼトランプの当選”を意味する「ほぼトラ」のキャッチコピーが席巻しだした。
7月13日にはトランプ氏が銃撃されるという事件が勃発した。銃撃直後にトランプ氏が負傷しながらカメラに向かって拳を振り上げる映像が流れた。強いリーダーを印象づけるこの映像と相まって暗殺未遂事件はトランプ氏に強力な追風となり、”確実にトランプの当選”を意味する「確トラ」が風靡しだした。アンチ・トランプ派を落胆させる流れが勢いを増した。
ところが7月21日にバイデン大統領が辞任表明したことから潮目が変わりだした。バイデン大統領は後継者にハリス副大統領を指名し、民主党の有力者たちはいち早くハリス支持でまとまり党の結束力を誇示した。高齢のバイデン氏に今後4年間の大統領職を託すことを懸念していた民主党支持者の多くがハリス氏を歓迎した。
副大統領としてのハリス氏はこれまで特に目立った実績はなくキャラクターの派手さもなかった印象が強い。ところが大統領候補に指名されて以降のハリス氏は水を得た魚のように生き生きと明るく活発で個性的である。地方検事、カリフォルニア州司法長官の経験も犯罪者トランプを取締る正義の保安官の役回りをイメージさせる。
それにしてもアメリカの大統領選挙のダイナミズムには驚かされる。1789年の初代大統領ワシントンの就任以来、2009年の第55代ブッシュ大統領まで220年に渡って白人男性が大統領に就任してきた。2009年のオバマ大統領就任で初めて黒人男性が登場した。その後トランプ、バイデンと再び白人男性が続いたが、今年の選挙は白人男性トランプと黒人女性ハリスの一騎打ちの公算が大である。黒人に加えて女性というマイノリティの大統領が誕生する可能性は高まりつつある。今や”もしかしたらハリス当選”の「もしハリ」のキャッチコピーが流布されている。日本では到底考えられないダイナミズムと言えよう。
「確トラ」に迫る「もしハリ」への期待がいやでも膨らむ。
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