女子マラソン、鈴木の感動の走り!2024年08月13日

 ここのところテレビや新聞やニュースアプリに目を向ける時間が多い。白熱化してきたアメリカ大統領選挙、パリ五輪の日本のメダルラッシュ、身近なところで兵庫県知事のパワハラ疑惑と注目のニュースが相次いでいるためだ。
 パリ五輪で注目したのは個人的に好きなスポーツのマラソン中継だった。男子マラソンの中継で目にしたコースのタフさに驚いた。五輪史上最難関といわれる高低差156ⅿの上り坂は画面からもその急勾配ぶりが見て取れた。
 翌日の女子マラソンは波瀾に満ちたスタートとなった。日本の最有力ランナーの日本記録保持者・前田穂南が疲労骨折でレース前日に欠場が発表された。マラソン観戦の興味が半減した印象は拭えない。
 この落胆を救ってくれたのは24才の新鋭ランナー鈴木優香の見事な走りだった。昨年10月に2時間24分9秒の自己記録を更新したばかりだが、出場ランナーの多くが24分を切っている中では力不足の感は否めない。先頭集団から離されていた鈴木が30km付近から始まる急勾配で一気に詰め寄った。その後8人ほどの集団に終始食らいついた。先頭集団は鈴木以外は全員アフリカ勢で、鈴木は唯一のアジア人である。自己記録では大きく後れを取る鈴木が35kmぐらいまで懸命に集団に食らいついている姿は感動的だった。
 最終的に2時間24分02秒の6位入賞だったが、自己記録を4秒更新したことにあらためて驚嘆した。マラソン4回目の挑戦での大舞台での史上最難関コースでの自己記録更新である。完走者の内この難コースで自己記録を更新したランナーはいるのだろうか?
 まだまだ若い伸びしろの大きい鈴木の今後の期待はいやでも高まる。

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