ボランティアセンターのセイフティネットの役割2024年09月01日

 安心プラザの2階一室を拠点に地区社協のボランティアセンター(ボラセン)が活動している。ところが入居している安心プラザが老朽化で甚大な雨漏り被害が頻発している。安心プラザでは毎週2日のボランティアセンター相談窓口だけでなく毎週の障がい者支援の”青い空”やいきいき体操も実施している。地元の老人会のサークル活動にも使用されている。
 老朽化による漏水被害で最も深刻な影響を受けるのはボラセンである。様々な什器備品が設置され運営に欠かせない帳票や書類の備えも多い。甚大な漏水被害があればボラセン機能が損なわれかねない。そこであらためてボラセン機能とは何かを整理してみた。
 ボラセンの主たる活動は困りごとを抱えた人(利用者)とボランティアを希望する人(提供者)とをつなぐことである。地区社協ではカーボランティアと家事支援の”つなぐ活動”を実施している。昨年度は239回のカーボラを実施し7件の家事支援を実施した。 
 つなぐ活動以外にも独居高齢者の希望に応じて安否確認や話し相手のための「電話訪問」も実施している。昨年度は2名170回の電話訪問を実施した。
 過去の事例ではコロナ禍の只中でボラセンの相談窓口開設を続けた点は特筆すべきと言える。コミセン閉鎖が続き、コミセン管理人も不在が続く中での週二回の相談窓口開設だった。この機能を生かして山口センターでの集団ワクチン接種のカーボランティアによる送迎も実施した。
 また2丁目民家の火災発生で焼け出された高齢女性が自治会の支援で安心プラザ2階和室に一時避難された時の日常のお世話をしたのもボラセンのコーディネーターたちだった。
 最近では自治会役員からある独居高齢者の安否確認のボラセンへの問合せがあり対応した。この背景には本来民生委員に連絡すべき事項ながら自治会役員ですら丁目毎の担当民生委員の連絡先が把握できていないという点がある。自治会議案書に民生委員の連絡先が記載されなくなったことの問題でもある。
 以上のボラセンの活動を端的に表現すれば「地域のセイフティネットの役割」と言えまいか。本来自治会が担うべき課題も含めて住民の安全・安心に関わる多くの分野をボラセンが担っている。

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