田中芳樹著「銀河英雄伝説4」2025年09月05日

 田中芳樹著「銀河英雄伝説4」を再読した。前巻では同盟領のイゼルローン要塞の正面に同規模の要塞をぶつけるという帝国の壮大な企図がミラクル・ヤンの卓越した用兵で阻まれた経緯が語られた。
 本巻では、帝国、同盟、フェザーンという三つの勢力バランスの均衡がフェザーンの謀略によって崩壊するストーリーが語られる。謀略は帝国の幼帝を誘拐し同盟に亡命させるというもので、帝国の盟主ラインハルトもこれを了解し、帝国とフェザーンの密約が成立する。
 密約は奏功し同盟に亡命した幼帝を擁した銀河帝国政党政府が同盟政府の承認のもとに成立する。これに対して帝国のラインハルトは同盟と銀河帝国政党政府に苛烈な宣戦布告を発する。ラインハルトの進攻計画はイゼルローン回廊に加えてフェザーン回廊も進攻ルートとする壮大なものだった。計画通り帝国軍はロイエンタール率いる帝国軍はイゼルローンに進攻し、ラインハルトは占領したフェザーンの土を踏む。
 帝国と同盟という二大勢力の未曾有の闘いの火ぶたが切られた。

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