認知症高齢者の行方不明事案の教訓 ― 2025年03月14日
昨日のブログで認知症の高齢女性の行方不明事案の顛末を投稿した。記事を執筆しながら行方不明対応についての幾つかの教訓が得られた。
ひとつは所在確認が可能なGPS機能の携帯である。今回の事例では過去に同様の消息不明の外出もありGPS機能付きの靴を常用されていた。ところが今回は靴を間違えて外出されたことが所在確認を困難にした。認知症の方の特定の靴の着用徹底は覚束ない。GPS機能付きのグッズにはスマートウオッチやペンダントなどもある。複数のグッズ着用の備えも必要ではあるまいか。
当事者がいつの間にか外出してしまうということの備えも必要だ。今回はご主人からの情報で玄関ドアの開閉ブザーの設置という経験者ならではの情報を頂いた。
今ひとつは、消息不明が判明した段階での迅速な110番通報が欠かせない。今回はご主人がそうした心得があり迅速に通報されたことが、初動での警察の捜索が可能だった。発見されたのは警察署の異なる管区の場所だったが管区を超えた情報共有が迅速な救出と家族への連絡に繋がった。
更に認知症の方の行方不明事案では捜索範囲は想定以上の広さが求められる。今回の事例でも自宅と発見場所の道のりは10kmほどもある。70代半ばの女性がどうしてそんなに遠くまで行けたのかと思えるが、認知症の徘徊は例えば「ふるさとを目指してひたすら歩く」といった目的意識がある場合がある。
捜索活動の有効な対応も把握できた。スマホのグループラインが幅広く情報を共有する上でかなり効果がある。受信した方が別のグループラインに配信することでの拡散効果も期待できる。また情報共有面でのコンビニの役割も大きい。24時間営業のコンビニは認知症の方の夜間の立ち寄りの絶好の訪問目安となる。店側もコンビニのその機能を心得ているようで、情報提供要請をした2店舗のスタッフは驚くほど丁寧な対応だった。超高齢社会を迎えてコンビニのかけがえのないインフラ機能を思い知らされた。
ひとつは所在確認が可能なGPS機能の携帯である。今回の事例では過去に同様の消息不明の外出もありGPS機能付きの靴を常用されていた。ところが今回は靴を間違えて外出されたことが所在確認を困難にした。認知症の方の特定の靴の着用徹底は覚束ない。GPS機能付きのグッズにはスマートウオッチやペンダントなどもある。複数のグッズ着用の備えも必要ではあるまいか。
当事者がいつの間にか外出してしまうということの備えも必要だ。今回はご主人からの情報で玄関ドアの開閉ブザーの設置という経験者ならではの情報を頂いた。
今ひとつは、消息不明が判明した段階での迅速な110番通報が欠かせない。今回はご主人がそうした心得があり迅速に通報されたことが、初動での警察の捜索が可能だった。発見されたのは警察署の異なる管区の場所だったが管区を超えた情報共有が迅速な救出と家族への連絡に繋がった。
更に認知症の方の行方不明事案では捜索範囲は想定以上の広さが求められる。今回の事例でも自宅と発見場所の道のりは10kmほどもある。70代半ばの女性がどうしてそんなに遠くまで行けたのかと思えるが、認知症の徘徊は例えば「ふるさとを目指してひたすら歩く」といった目的意識がある場合がある。
捜索活動の有効な対応も把握できた。スマホのグループラインが幅広く情報を共有する上でかなり効果がある。受信した方が別のグループラインに配信することでの拡散効果も期待できる。また情報共有面でのコンビニの役割も大きい。24時間営業のコンビニは認知症の方の夜間の立ち寄りの絶好の訪問目安となる。店側もコンビニのその機能を心得ているようで、情報提供要請をした2店舗のスタッフは驚くほど丁寧な対応だった。超高齢社会を迎えてコンビニのかけがえのないインフラ機能を思い知らされた。
行方不明の認知症高齢女性が無事保護された ― 2025年03月13日
住宅街の認知症の高齢女性の行方不明情報を入手した。消息不明後の翌日夕刻に家族からの要請で自治会のネットワークメールで
第一報が配信された。「当事者の住所、氏名、年齢、見かけた際の連絡先」が記載されていた。追加情報で「本人顔写真、行方不明時の服装、名前や住所の応答が叶わない認知症状」も配信された。
ご主人は地区社協のボランティアコーディネーターであり、休会中ながらオヤジ会のメンバーでもある。情報入手の直後にご主人に連絡し詳細情報をお聞きした。警察へは110番通報し初動の捜索体制が取られたこと、常用のGPS機能の付いた靴でなくサイズの大きい息子さんの靴での外出だったことなどの情報が得られた。
自治会情報を得てコーディネーターを中心に関係者が様々なネットワークで情報提供の呼掛けを配信した。私も社協役員とオヤジ会のグルーラインと山口地区民児協会長とのラインで服装情報と顔写真を配信した。
その翌朝のウオーキングでは捜索エリアの盲点と思われた住宅街北側の介護施設まで足を伸ばした。また国道176号線沿いのローソンとセブンイレブンのコンビニを訪ねてスタッフに情報を打診するとともに顔写真と服装情報をスマホに納めてもらいスタッフで共有してもらうようお願いした。この間、スマホのラインでは多くの知人たちの対応情報が飛びかい、スマホ全盛のネット社会のプラス面の威力を実感した。
不明後の寒さと雨模様でご本人の健康が気遣われた中、三日目を迎えた。吉報がもたらされたのはその日の午前11時半頃のご主人からの携帯連絡だった。山口町の北の隣町・道場町の田圃の畦道でうずくまっているご本人が地元の方に発見された。すぐに110番通報され救急車で済生会病院に運ばれた。低体温症の心配もあり各種検査が行われ終了後にご主人が本人確認できたとのこと。消息不明から40時間ほど経過後の無事な姿での保護だった。その夜はご主人付き添いで入院され、翌日には点滴治療等で順調に体調回復がみられるとのメールが届いた。
我が町の身近な人の認知症高齢者の行方不明の事例が様々な教訓をもたらした。キャラバンメイト(認知症サポーター養成講座講師)の立場からも整理し、今後の講座に生かしたい。
第一報が配信された。「当事者の住所、氏名、年齢、見かけた際の連絡先」が記載されていた。追加情報で「本人顔写真、行方不明時の服装、名前や住所の応答が叶わない認知症状」も配信された。
ご主人は地区社協のボランティアコーディネーターであり、休会中ながらオヤジ会のメンバーでもある。情報入手の直後にご主人に連絡し詳細情報をお聞きした。警察へは110番通報し初動の捜索体制が取られたこと、常用のGPS機能の付いた靴でなくサイズの大きい息子さんの靴での外出だったことなどの情報が得られた。
自治会情報を得てコーディネーターを中心に関係者が様々なネットワークで情報提供の呼掛けを配信した。私も社協役員とオヤジ会のグルーラインと山口地区民児協会長とのラインで服装情報と顔写真を配信した。
その翌朝のウオーキングでは捜索エリアの盲点と思われた住宅街北側の介護施設まで足を伸ばした。また国道176号線沿いのローソンとセブンイレブンのコンビニを訪ねてスタッフに情報を打診するとともに顔写真と服装情報をスマホに納めてもらいスタッフで共有してもらうようお願いした。この間、スマホのラインでは多くの知人たちの対応情報が飛びかい、スマホ全盛のネット社会のプラス面の威力を実感した。
不明後の寒さと雨模様でご本人の健康が気遣われた中、三日目を迎えた。吉報がもたらされたのはその日の午前11時半頃のご主人からの携帯連絡だった。山口町の北の隣町・道場町の田圃の畦道でうずくまっているご本人が地元の方に発見された。すぐに110番通報され救急車で済生会病院に運ばれた。低体温症の心配もあり各種検査が行われ終了後にご主人が本人確認できたとのこと。消息不明から40時間ほど経過後の無事な姿での保護だった。その夜はご主人付き添いで入院され、翌日には点滴治療等で順調に体調回復がみられるとのメールが届いた。
我が町の身近な人の認知症高齢者の行方不明の事例が様々な教訓をもたらした。キャラバンメイト(認知症サポーター養成講座講師)の立場からも整理し、今後の講座に生かしたい。
すみれ台で認知症サポーター養成講座を開講! ― 2025年03月03日

昨年11月の地区社協ぬくもりフェスタに旧知の山口民児協会長に来訪してもらった。久々の懇談で旧交を温めた際に在住のすみれ台のカフェで”認知症サポーター養成講座”を 開講することがまとまった。そのための関係者との調整を経て開講日がやってきた。
会場はすみれ台弐番館という地区の公民館機能を持った会館だった。初めて訪問する会館はホール、会議室、和室を備えた想定外の立派な施設だった。1時前に訪問し、ホールで持参したノートパソコン、プロジェクター、プロジェクタースタンドをセッティングした。パワーポイントデータを試写したが、挿入した動画が再生されない。WiFi環境はあるのだが接続設定ができなかったことが原因だったが、何とかクリアできた。
2時開会の会場には27名の来場者があった。地区のカフェ主催の講座の受講者としては充分な受講者数と言える。20年近い民生委員と社協役員の経験を標準テキストに折り込んだオリジナル講座を45分ほどパワーポイントで解説した。その後15分ばかりを市の認知症サポート便利帳掲載の「ケアパス」を使って、認知症の進行に応じた対応の説明を行った。
私には2年ぶり3回目の約1時間の認知症サポーター養成講座が無事終了した。
会場はすみれ台弐番館という地区の公民館機能を持った会館だった。初めて訪問する会館はホール、会議室、和室を備えた想定外の立派な施設だった。1時前に訪問し、ホールで持参したノートパソコン、プロジェクター、プロジェクタースタンドをセッティングした。パワーポイントデータを試写したが、挿入した動画が再生されない。WiFi環境はあるのだが接続設定ができなかったことが原因だったが、何とかクリアできた。
2時開会の会場には27名の来場者があった。地区のカフェ主催の講座の受講者としては充分な受講者数と言える。20年近い民生委員と社協役員の経験を標準テキストに折り込んだオリジナル講座を45分ほどパワーポイントで解説した。その後15分ばかりを市の認知症サポート便利帳掲載の「ケアパス」を使って、認知症の進行に応じた対応の説明を行った。
私には2年ぶり3回目の約1時間の認知症サポーター養成講座が無事終了した。
認知症キャラバン・メイト研修会 ― 2024年12月18日
今年度の認知症キャラバン・メイト研修会に参加した。キャラバン・メイトとは認知症サポーター養成講座講師の愛称である。3年前にその資格を取得して今回が2回目の研修会だった。
会場の市役所別館の4階会議室の会場には、30人ほどのキャラバン・メイトが顔をそろえた。名簿を見ると3割ほどが地域包括スタッフで、3割ほどが介護施設等のスタッフで、残りは個人的な関心でキャラバンメイトになった人のようだ。
10時半から始まった研修会は冒頭の35分は養成講座テキスト改訂版の説明だった。昨年制定の認知症基本法の骨格である認知症当事者の発信や認知症をわがこととして考える視点が解説された。また中核症状という表現が認知症機能障害に改められたことや若年性認知症や軽度認知障害(MCI)が強調される改訂となったことも説明された。「チームオレンジ」という新たな取組みは興味深かった。従来の認知症サポーターの量的拡大に加え、新たに支援チームの仕組みづくりという施策である。
その後、グループ討議になり、個人グループ5人のひとりとして加わり、認知症つながり推進員の進行で意見交換した。組織からの派遣でない個人的な関心からキャラバン・メイトになった人たちが中心のグループである。私を含めて二人だけが実際に養成講座の講師経験者で三人はその経験はない。地域包括や施設等の専門職は講座開催の機会はあるだろうが、組織のバックのない人は講師経験の機会は稀である。地域ごとにキャラバン・メイトの交流会を開催し、講座開講の手順や進め方を意見交換できる場が必要ではないかと提案した。
12時の定刻通りに研修会を終えた。
会場の市役所別館の4階会議室の会場には、30人ほどのキャラバン・メイトが顔をそろえた。名簿を見ると3割ほどが地域包括スタッフで、3割ほどが介護施設等のスタッフで、残りは個人的な関心でキャラバンメイトになった人のようだ。
10時半から始まった研修会は冒頭の35分は養成講座テキスト改訂版の説明だった。昨年制定の認知症基本法の骨格である認知症当事者の発信や認知症をわがこととして考える視点が解説された。また中核症状という表現が認知症機能障害に改められたことや若年性認知症や軽度認知障害(MCI)が強調される改訂となったことも説明された。「チームオレンジ」という新たな取組みは興味深かった。従来の認知症サポーターの量的拡大に加え、新たに支援チームの仕組みづくりという施策である。
その後、グループ討議になり、個人グループ5人のひとりとして加わり、認知症つながり推進員の進行で意見交換した。組織からの派遣でない個人的な関心からキャラバン・メイトになった人たちが中心のグループである。私を含めて二人だけが実際に養成講座の講師経験者で三人はその経験はない。地域包括や施設等の専門職は講座開催の機会はあるだろうが、組織のバックのない人は講師経験の機会は稀である。地域ごとにキャラバン・メイトの交流会を開催し、講座開講の手順や進め方を意見交換できる場が必要ではないかと提案した。
12時の定刻通りに研修会を終えた。
にこにこ丸山カフェの参加者回復 ― 2024年05月24日

山口地区の認知症カフェ”にこにこ丸山カフェ”に参加した。昨年1月にそれまで4年間開催されてきたコープ西宮北の会場が山口センター4階実習室に移転した。その結果それまでの一般参加の常連さんの来訪が減少した。その後施設入所者の来場が始まり10人前後の一般参加者に回復した。ただ施設内の感染症の発症に伴い再び減少していた。
今回の参加者は一般参加者が8名にカフェスタッフ8名、施設スタッフ3名と合わせて19名だった。地域包括スタッフのお知らせ、施設スタッフの脳トレ、カフェスタッフの折り紙や歌唱指導とカフェ運営もほぼパターン化されてきた。
にこにこ丸山カフェの参加者と運営の安定化が定着している。
今回の参加者は一般参加者が8名にカフェスタッフ8名、施設スタッフ3名と合わせて19名だった。地域包括スタッフのお知らせ、施設スタッフの脳トレ、カフェスタッフの折り紙や歌唱指導とカフェ運営もほぼパターン化されてきた。
にこにこ丸山カフェの参加者と運営の安定化が定着している。
施設入所者の認知症カフェ参加が定着 ― 2023年10月28日

認知症カフェ・にこにこ丸山カフェに出かけた。今回も一般参加者が10人と盛況だった。春頃から特養2施設の入所者の参加が始まった。今回も一般参加者の内6名の方が入所者で同じくらいの人数の施設職員も参加した。施設入所者の認知症カフェの参加がすっかり定着したようだ。
考えてみれば至極当然な流れと言える。施設入所者の多数は認知症発症者である。施設内での平坦な日常生活の繰返しは認知症の進行を促す懸念がある。施設側の入所者の日常生活に変化のある刺激への期待は大きい。多少のリスクと負担があっても認知症カフェは格好の外出先なのではあるまいか。
他方で認知症カフェ側も会場変更後の一般参加者の来場数の減少という問題を抱えていた。そんな時に「地域包括」の仲介で施設入所者のカフェ参加が実現した。
双方にとってのウインウインの成果をもたらしたと思われる。
考えてみれば至極当然な流れと言える。施設入所者の多数は認知症発症者である。施設内での平坦な日常生活の繰返しは認知症の進行を促す懸念がある。施設側の入所者の日常生活に変化のある刺激への期待は大きい。多少のリスクと負担があっても認知症カフェは格好の外出先なのではあるまいか。
他方で認知症カフェ側も会場変更後の一般参加者の来場数の減少という問題を抱えていた。そんな時に「地域包括」の仲介で施設入所者のカフェ参加が実現した。
双方にとってのウインウインの成果をもたらしたと思われる。
認知症グループホーム入居者のお出かけ先 ― 2023年06月23日

山口町の認知症カフェ”にこにこ丸山カフェ”に出かけた。生憎の小雨模様で来訪者の少なさを心配しながら会場に着いた。ところがいつにない会場のにぎわいに驚かされた。今日のイベント用に用意された七夕用の笹竹が束がひと際目についた。
13名ばかりのカフェスタッフや関係者に匹敵する参加者の来場があることが、参加者全員で自己紹介で教えられた。船坂のグループホームから職員2人に付き添われて入居者5人の初参加があった。その他3名の方が初参加された。5名の馴染みの顔ぶれも含めて13名もの参加者だった。
グループホームの入居者の来場は、地域包括スタッフの声掛けによるものだ。そのスタッフから事情を聞くと、各施設ともに入居者のお出かけ先に苦慮しているとのこと。丸山カフェがその格好の受け皿になっている。
会場のすぐ近くには私が運営推進員をしている認知症グループホームがある。入居者のお出かけ先としての丸山カフェは思いつかなかった。次回会議では早速お誘いしようと思った。
13名ばかりのカフェスタッフや関係者に匹敵する参加者の来場があることが、参加者全員で自己紹介で教えられた。船坂のグループホームから職員2人に付き添われて入居者5人の初参加があった。その他3名の方が初参加された。5名の馴染みの顔ぶれも含めて13名もの参加者だった。
グループホームの入居者の来場は、地域包括スタッフの声掛けによるものだ。そのスタッフから事情を聞くと、各施設ともに入居者のお出かけ先に苦慮しているとのこと。丸山カフェがその格好の受け皿になっている。
会場のすぐ近くには私が運営推進員をしている認知症グループホームがある。入居者のお出かけ先としての丸山カフェは思いつかなかった。次回会議では早速お誘いしようと思った。
久々の認知症グループホームの運営推進会議 ― 2023年05月22日

3年前に山口に認知症のグループホームが開設された。かかりつけ医から紹介されて開設半年後からこのホームの「運営推進会議」のメンバーとして2カ月毎の会議に出席するようになった。コロナ禍でここしばらくは書面会議が続いていたがようやく再開した。
再開された運営推進会議に久々に出席した。施設側の委員を除き、入居者家族代表、グループホームの同業の知見者、住民代表、権利擁護者、地域包括、在宅療養相談支援センターの代表者がが出席した。3時からの会議は活発な意見交換で予定の1時間を超えて終了した。
施設側の運営状況の報告を聞き、その質疑を通じて様々な意見が出された。とりわけホットな議論となったのは、介護業界の深刻な人不足だった。ギリギリの人員で運営されており一般的な求人活動では採用できない。高額な手数料を払って人材斡旋業者に頼るが短期で退職されてしまうという施設側の報告。私から山口町内の施設に勤務する東南アジア系の外国人雇用者の事例を話題にした。研修体制や寮の確保、文化の違い等のハードルがあるとのこと。国のIT化やロボッタ活用の推奨策も紹介された。
マスク着用の是非も話題になった。認知症ケアは通常の介護以上に、顔の表情も含めたコミュニケーションが大切だ。できれば着用は避けたいが、国の指針は「着用推奨」である。家族・知人の面会は大幅に緩和され、事前予約なしで居室内での面会が可能とのこと。但し居室内のおやつや食事は食中毒や誤嚥リスクがありNGだ。つい最近放映されたNHKクローズアップ現代の「在宅ケアハラスメント」も話題になった。
久々の認知症グループホームの会議は多職種の多様な意見で認知症介護の現場の課題を浮かび上がらせた。
再開された運営推進会議に久々に出席した。施設側の委員を除き、入居者家族代表、グループホームの同業の知見者、住民代表、権利擁護者、地域包括、在宅療養相談支援センターの代表者がが出席した。3時からの会議は活発な意見交換で予定の1時間を超えて終了した。
施設側の運営状況の報告を聞き、その質疑を通じて様々な意見が出された。とりわけホットな議論となったのは、介護業界の深刻な人不足だった。ギリギリの人員で運営されており一般的な求人活動では採用できない。高額な手数料を払って人材斡旋業者に頼るが短期で退職されてしまうという施設側の報告。私から山口町内の施設に勤務する東南アジア系の外国人雇用者の事例を話題にした。研修体制や寮の確保、文化の違い等のハードルがあるとのこと。国のIT化やロボッタ活用の推奨策も紹介された。
マスク着用の是非も話題になった。認知症ケアは通常の介護以上に、顔の表情も含めたコミュニケーションが大切だ。できれば着用は避けたいが、国の指針は「着用推奨」である。家族・知人の面会は大幅に緩和され、事前予約なしで居室内での面会が可能とのこと。但し居室内のおやつや食事は食中毒や誤嚥リスクがありNGだ。つい最近放映されたNHKクローズアップ現代の「在宅ケアハラスメント」も話題になった。
久々の認知症グループホームの会議は多職種の多様な意見で認知症介護の現場の課題を浮かび上がらせた。
認知症カフェの利用者減少の対応策を ― 2023年02月17日

認知症カフェのにこにこ丸山カフェに参加した。定例の第4木曜が祝日だったので一週間繰り上げの開催だった。ボランティアスタッフ8名、専門職2名、一般参加2名と関係者の多さに比べて対象者はわずか3名だった。会場がコープから公民館に移って2回目だったことや一週間の繰り上げ開催だったことも影響しているのだろうが、それにしても利用者の少なさは気になった。
本格的に利用者増の対応策が必要ではあるまいか。問題は幾つかある。ひとつは運営上のリーダシップが脆弱な点がある。発足時に選任された代表者が大病を得て今尚体調が充分でないためカフェ参加が難しい。比較的若い女性ボランティア3人が合議で運営の中心を担っている。代表者の選任が望まれる。
2点目は会場変更の周知徹底だが、これは地区社協の支援が確認され自治会ルートのチラシ配布が固まった。
3点目は口コミの徹底である。過去の来場者が入院・入所や死亡等で減少するのは避けがたいが、来場可能な人も会場変更等で億劫になっている懸念もある。ボランティアスタッフの声掛けが望まれる。
4点目は認知症当事者や家族への案内である。個人情報問題もあり認知症当事者の把握は困難だ。唯一把握可能なのはデイサービスの職員と民生委員である。この二者にチラシ等を渡してカフェへの来場を促してもらうことが考えられる。
いずれにしてもこのような対応策を、カフェ代表者を早急に選任しボランティアスタッフ中心に運営会議で早急に検討してもらえればと思う。
本格的に利用者増の対応策が必要ではあるまいか。問題は幾つかある。ひとつは運営上のリーダシップが脆弱な点がある。発足時に選任された代表者が大病を得て今尚体調が充分でないためカフェ参加が難しい。比較的若い女性ボランティア3人が合議で運営の中心を担っている。代表者の選任が望まれる。
2点目は会場変更の周知徹底だが、これは地区社協の支援が確認され自治会ルートのチラシ配布が固まった。
3点目は口コミの徹底である。過去の来場者が入院・入所や死亡等で減少するのは避けがたいが、来場可能な人も会場変更等で億劫になっている懸念もある。ボランティアスタッフの声掛けが望まれる。
4点目は認知症当事者や家族への案内である。個人情報問題もあり認知症当事者の把握は困難だ。唯一把握可能なのはデイサービスの職員と民生委員である。この二者にチラシ等を渡してカフェへの来場を促してもらうことが考えられる。
いずれにしてもこのような対応策を、カフェ代表者を早急に選任しボランティアスタッフ中心に運営会議で早急に検討してもらえればと思う。
地区社協の認知症カフェ支援の在り方 ― 2023年02月15日
先月の定例会から山口地区の認知症カフェ”にこにこ丸山カフェ”がコープ西宮北から山口センター4階の公民館実習室に移転した。開設後4年を経過し会場移転を契機に今後の運営についてボランティアスタッフを中心に様々な意見が交わされたようだ。これを受けて関係者が集まって懇談会が開催された。市社協地区担当、山口、北六甲台の両地区社協会長、ボランティアスタッフ3名の6人が山口センター4階和室に顔を揃えた。
懇談のテーマは2点あった。ひとつは運営主体についての関係者の共通理解である。今ひとつは運営経費の安定した財源確保である。
運営主体についてはボランティア中心のこれまでの在り方に地区社協がどのように関われるかという点がある。カフェの対象エリアが山口地区全体に及んでいることからいずれかの地区社協の事業に組み入れることは困難だ。そこで運営は従来通りボランティアを中心に行うという現状を踏襲するものの、従来公式には関わりのいなかった支援について両地区社協が今後はカフェ運営を財政等で支援するということが確認された。これによって2点目の運営経費の安定した確保もメドが立った。
懇談のテーマは2点あった。ひとつは運営主体についての関係者の共通理解である。今ひとつは運営経費の安定した財源確保である。
運営主体についてはボランティア中心のこれまでの在り方に地区社協がどのように関われるかという点がある。カフェの対象エリアが山口地区全体に及んでいることからいずれかの地区社協の事業に組み入れることは困難だ。そこで運営は従来通りボランティアを中心に行うという現状を踏襲するものの、従来公式には関わりのいなかった支援について両地区社協が今後はカフェ運営を財政等で支援するということが確認された。これによって2点目の運営経費の安定した確保もメドが立った。
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