女子マラソン!19年ぶりの日本新記録を観た2024年01月28日

 大阪国際女子マラソンを固唾を呑んで観終えた。天満屋の前田穂南選手の2時間18分59秒という19年ぶりの日本新記録の更新がマラソン観戦の久々の感動と興奮をもたらした。
 序盤からパリオリンピック選考基準の2時間21分41秒という設定タイムのピッチを上回るハイペースのレース展開だった。21kmを過ぎた地点で前田が新谷仁美等のペースメーカーを置き去りにして独り飛び出して独走となる。27km付近でペースアップして日本記録を上回るペースを刻みだした。31km付近でエチオピアのエデサに抜かれた。通常ならここでズルズルと大きく後れを取るのだが、今回の前田は違った。エデサに食らいつき離されそうになっても粘り強く追い続けた。最終的なゴールは僅か8秒差の2着だった。
 後半の見どころは日本記録更新という記録を巡る手に汗握る展開だった。そして日本記録を13秒上回り、加えて2時間19分の壁をも切る好タイムを叩き出した。
 レース前のインタビューでレースの目標を訊かれた前田は「アレです」と答えて煙に巻いた。レース後に再び「アレとは何だったのか?」と訊かれた彼女の「日本記録更新です」という答えに驚かされた。パリオリンピック選考基準の設定タイムが目標というのが大方の見方だっただろう。レース前から日本記録更新が目標だったからこそ達成できた記録だとあらためて彼女の挑戦に舌を巻いた。

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