認知症高齢者の行方不明事案の教訓 ― 2025年03月14日
昨日のブログで認知症の高齢女性の行方不明事案の顛末を投稿した。記事を執筆しながら行方不明対応についての幾つかの教訓が得られた。
ひとつは所在確認が可能なGPS機能の携帯である。今回の事例では過去に同様の消息不明の外出もありGPS機能付きの靴を常用されていた。ところが今回は靴を間違えて外出されたことが所在確認を困難にした。認知症の方の特定の靴の着用徹底は覚束ない。GPS機能付きのグッズにはスマートウオッチやペンダントなどもある。複数のグッズ着用の備えも必要ではあるまいか。
当事者がいつの間にか外出してしまうということの備えも必要だ。今回はご主人からの情報で玄関ドアの開閉ブザーの設置という経験者ならではの情報を頂いた。
今ひとつは、消息不明が判明した段階での迅速な110番通報が欠かせない。今回はご主人がそうした心得があり迅速に通報されたことが、初動での警察の捜索が可能だった。発見されたのは警察署の異なる管区の場所だったが管区を超えた情報共有が迅速な救出と家族への連絡に繋がった。
更に認知症の方の行方不明事案では捜索範囲は想定以上の広さが求められる。今回の事例でも自宅と発見場所の道のりは10kmほどもある。70代半ばの女性がどうしてそんなに遠くまで行けたのかと思えるが、認知症の徘徊は例えば「ふるさとを目指してひたすら歩く」といった目的意識がある場合がある。
捜索活動の有効な対応も把握できた。スマホのグループラインが幅広く情報を共有する上でかなり効果がある。受信した方が別のグループラインに配信することでの拡散効果も期待できる。また情報共有面でのコンビニの役割も大きい。24時間営業のコンビニは認知症の方の夜間の立ち寄りの絶好の訪問目安となる。店側もコンビニのその機能を心得ているようで、情報提供要請をした2店舗のスタッフは驚くほど丁寧な対応だった。超高齢社会を迎えてコンビニのかけがえのないインフラ機能を思い知らされた。
ひとつは所在確認が可能なGPS機能の携帯である。今回の事例では過去に同様の消息不明の外出もありGPS機能付きの靴を常用されていた。ところが今回は靴を間違えて外出されたことが所在確認を困難にした。認知症の方の特定の靴の着用徹底は覚束ない。GPS機能付きのグッズにはスマートウオッチやペンダントなどもある。複数のグッズ着用の備えも必要ではあるまいか。
当事者がいつの間にか外出してしまうということの備えも必要だ。今回はご主人からの情報で玄関ドアの開閉ブザーの設置という経験者ならではの情報を頂いた。
今ひとつは、消息不明が判明した段階での迅速な110番通報が欠かせない。今回はご主人がそうした心得があり迅速に通報されたことが、初動での警察の捜索が可能だった。発見されたのは警察署の異なる管区の場所だったが管区を超えた情報共有が迅速な救出と家族への連絡に繋がった。
更に認知症の方の行方不明事案では捜索範囲は想定以上の広さが求められる。今回の事例でも自宅と発見場所の道のりは10kmほどもある。70代半ばの女性がどうしてそんなに遠くまで行けたのかと思えるが、認知症の徘徊は例えば「ふるさとを目指してひたすら歩く」といった目的意識がある場合がある。
捜索活動の有効な対応も把握できた。スマホのグループラインが幅広く情報を共有する上でかなり効果がある。受信した方が別のグループラインに配信することでの拡散効果も期待できる。また情報共有面でのコンビニの役割も大きい。24時間営業のコンビニは認知症の方の夜間の立ち寄りの絶好の訪問目安となる。店側もコンビニのその機能を心得ているようで、情報提供要請をした2店舗のスタッフは驚くほど丁寧な対応だった。超高齢社会を迎えてコンビニのかけがえのないインフラ機能を思い知らされた。
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