夫婦だけの本物の老後がやってくる2010年09月04日

 昨日、朝9時半頃に出かけた家内が帰宅したのは夜7時頃だった。近所の仲良しの友人と一緒に神戸文化ホールに出かけて行った。外出のお目当ては「3人娘メモリアル・コンサート」だった。この間、適当に調理した昼食を済ませ、洗濯物を取り込み、植木に水遣りするという行き届いた「旦那」をこなした。
 家内の帰宅後、あり合わせの食材の夕食にありついた。食事中、堰を切ったかのような家内のコンサート報告がある。伊東ゆかり、中尾ミエ、園まりの3人娘と呼ばれた歌手たちは我々の同世代と言っていい。かつて一世を風靡したアイドル歌手たちも今や還暦を過ぎた大ベテラン歌手である。現役であることを賞賛すべきだろう。家内が持ち帰ったチラシには「60’sファン大集合!会場はお洒落な淑女・紳士の同窓会」のキャッチコピーが踊っていた。言い得て妙である。お洒落かどうかは別にして、同年代のオバサンを中心に少数のつれあいのオジサンも加わって会場が大いに盛り上がっていたという家内の証言だった。盛り上がりの余韻が我が家の食卓にまで持ち越されている。
 つれあいが自分の愉しみを求めて気心の知れた友人と久々に出かけたのだ。いいことではないか。娘の嫁ぐ日もどうやら近づきつつある。いやでも夫婦二人だけの本物の老後がやってくる。「夫婦はひとり、時々二人」が良い。そのための多少の不便も望むところだということにしよう。