野分けの翌朝の稲田2010年09月14日

 9月10日の朝の散歩で奇異な光景が目に飛び込んできた。稲田の真ん中が大きくえぐられていたのだ。「野分け」という言葉が浮かんだ。昨晩遅くに、台風のような暴風が吹いたのだろうか。実りをつけた稲穂が吹き分けられたかのようになぎ倒されていた。
 翌日の朝、同じ稲田の光景が一変していた。稲穂が見事に刈り取られていた。周囲の稲田のどこよりも早い稲刈りだった。野分けの傷跡の残る稲田だけが刈り取られていた。地に着いた稲穂をいち早く刈り取ることで被害を最小限にとどめるための措置だったのか。真偽は知らない。自然との葛藤でもある稲作の厳しさを想った。