「山口町史」発刊2010年09月22日

 7月に発行予定だった地元財団法人・山口町徳風会発行の「山口町史」が9月10日にようやく出来上がってきた。当日、徳風会館での会議終了直後に入荷納品される現場に出くわした。その場での購入は叶わず今日の購入となった。
 山口には昭和48年3月発行の「山口村誌」がある。こちらの発行者は当時の西宮市長であることから形式上は市の発行書籍といえる。これに対し「山口町史」は徳風会が発行者である。「山口町史」発行の趣旨は、編集後記で「山口村誌」の内容を補追し、村誌発行以降の事象を増補するものと記されている。また関係者から「町史こそ純粋に旧山口村住民の手になるものだ」とも聞かされた。それだけに「町史」には「村誌」にない「想い」が記述の中や行間に籠められている筈だ。「山口町史」と「資料編」それに昭和25年頃の地図に「大字別溜池位置図」が付いている。
 ただ山口村「誌」から山口町「史」になぜ変わったのだろう。この点については何も触れられていない。内容的にはいずれも「歴史・沿革」と「産業、風物、生活等」で構成され、単なる歴史書というより郷土誌の色彩が濃いように思われ、「山口町誌」であっても差支えはなかったようにも思う。
 いずれにしろ、山口町史の発行は私のHP「にしのみや山口風土記」の多くの部分にも修正や追記を迫るものである。それはそれで新たな魅力的な課題でもある。じっくりと町史を読みこみながら取り組むことにしよう。