野良犬ジョンの徘徊2012年02月16日

 1ヶ月ほど前に有馬川土手道で野良犬に遭遇した。毛並みの整った姿の良い犬でホームレス間もない新米の野良犬と思われた。初めての遭遇でヒタヒタと後を追ってきたかと思えば一気に走り抜けたりしてその時はかなり緊張を強いられた。http://ahidaka.asablo.jp/blog/2012/01/10/6284393 今回はその野良犬の後日談である。野良犬では余りにも味気ないのでここでは仮にジョンと呼ぶことにしよう(ジョンは子供の頃の隣家の飼い犬の名前でくだんの野良犬にイメージが重なっている)。
 その後、ジョンはこの土手道にすっかり定住してしまい、散歩を楽しむ人たちに様々な波紋を投げかけている。しかも当初中国道高架から名来神社辺りだった縄張りを徐々に南に移し、今や天上橋辺りをベースに時には北六甲台西端の住宅街にまで進出しだした。
 行動パターンは様々である。散歩人の前後を徘徊したり、時に吠えかかったりする。自転車に乗った人を吠えながら猛然と追っている場面も目撃した。じっと見つめるだけでやり過ごす場合もある。私の場合はひたすらシカトして通過する。犬好きらしい人は持参した餌を投げ与えたりしている。犬連れの人の話では犬同士で揉めることはなさそうだ。散歩仲間の話では、犬を亡くした住宅街の人が飼うつもりで餌で手なずけようとしたが、餌だけ取って決して捕まらないということだ。
 他方で住宅街の幼児を持つお母さんたちの不安もある。保健所に通報すべきではないかという声も出始めた。被害情報は全く聞こえない現状で、自ら通報する気持になれないのも事実である。
 今朝も天上橋たもとで遭遇したジョンをやり過ごしながら、彼の徘徊がどんな結末を迎えるのだろうと想った。