竹内賢樹著「有機農業に夢を託して」 ― 2024年09月27日
大学のサークルの1年先輩からの”ゆうパック”が届いた。「有機農業に夢を託して」と題された冊子だった。A5版150頁の市販されている書籍だった。
10数年前のリタイヤ直後から有機農業に奥さんともども果敢に挑戦されていたことはリタイヤ後の幾度かの交流で承知していた。同封の書面には、その挑戦の過程で得た多くの経験や知識や想いを綴ったと記されていた。早速、半月ばかりかけて読了した。
日本の農政の問題点、農薬問題、食品表示問題、ゲノム編集、食糧自給率、日本とEU等との農業政策の違い、有機農業の現状と今後等、農業には素人だが個人的にかねてから気がかりだったことが余すことなく整理してまとめられていた。
読了して痛感したのはサブタイトルにもある「迫りくる食糧危機」である。その中身は①農薬、除草剤、ゲノム編集等による食の安全性の危険さ➁食料自給率の危機的な低下③日本の農業の従事者減少や高齢化による荒廃等の悲惨な実態である。データを駆使してEU等との国際比較にも触れながら圧倒的な説得力で危機の実態が明かされる。
食糧問題の多面的で絶望的な展開を暗澹たる気持ちで読み進んだ読者は最終の3章で微かな希望に幾ばくかの安堵を覚えることだろう。「日本農業の未来に希望をもたらす動き」「全国各地の農業再生への先進的な取組み」「日本農業の再生と食料自給率の向上を果たすために」と題された各章である。絶望の淵から這い上がる希望の光が綴られている。
著者の有機農業に賭けた10数年の実践に裏付けられた渾身作に共感するとともに心からエールを送った。
10数年前のリタイヤ直後から有機農業に奥さんともども果敢に挑戦されていたことはリタイヤ後の幾度かの交流で承知していた。同封の書面には、その挑戦の過程で得た多くの経験や知識や想いを綴ったと記されていた。早速、半月ばかりかけて読了した。
日本の農政の問題点、農薬問題、食品表示問題、ゲノム編集、食糧自給率、日本とEU等との農業政策の違い、有機農業の現状と今後等、農業には素人だが個人的にかねてから気がかりだったことが余すことなく整理してまとめられていた。
読了して痛感したのはサブタイトルにもある「迫りくる食糧危機」である。その中身は①農薬、除草剤、ゲノム編集等による食の安全性の危険さ➁食料自給率の危機的な低下③日本の農業の従事者減少や高齢化による荒廃等の悲惨な実態である。データを駆使してEU等との国際比較にも触れながら圧倒的な説得力で危機の実態が明かされる。
食糧問題の多面的で絶望的な展開を暗澹たる気持ちで読み進んだ読者は最終の3章で微かな希望に幾ばくかの安堵を覚えることだろう。「日本農業の未来に希望をもたらす動き」「全国各地の農業再生への先進的な取組み」「日本農業の再生と食料自給率の向上を果たすために」と題された各章である。絶望の淵から這い上がる希望の光が綴られている。
著者の有機農業に賭けた10数年の実践に裏付けられた渾身作に共感するとともに心からエールを送った。
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