渥美半島から知多半島への船旅2025年04月05日

 渥美半島先端の伊良湖港から高速船で伊勢湾を横断し30分余りで知多半島近くの日間賀島(ひまかじま)に到着した。タコとフグが名物の漁村である。
 下船した西港のりば周辺を昼食を含めて1時間余りの散策が案内された。昔ながらの狭い路地が巡らされたいかにも漁村らしい街並みだった。食事のできるお店も限られていたが、緩やかな坂道を登ったところにあるお寿司屋さんが目についた。格子戸を開けるとカウンター前に同じツアーのご夫婦の先客があった。オーダーしたシラス丼とタコの唐揚げが運ばれた。たっぷりのシラスと温泉卵が乗っかった丼はボリュウムもあり地場の新鮮なシラスの美味しいい味わいだった。タコの唐揚げの独特の味に舌ずつみした。高速船のりば前のみやげやに立ち寄った。シラスの冷凍パックを目にして食べたばかりの味を思い出して思わず衝動買いした。
 乗船した高速船が10分程で知多半島先端の師崎港に到着した。ここからはツアー初めての観光バスでの旅になった。最初の訪問スポットは半島中ほどの「えびせんべいの里・美浜本店」だった。無料のコーヒーサービスや工場見学を楽しんだり、たくさんの種類のえびせんべいの試食ができるサービス満点のスポットだった。
 次の観光スポットの焼き物の街・常滑に着いた。陶磁器会館を起点に25のスポットを巡る”やきもの散歩道”が待っていた。わかりやすい散策マップを片手に同行を求められた88歳の高齢女性3人でスタートした。案内マップ、スポット毎の案内看板など散策向けのインフラは万全だった。陶芸道場、土管坂、登窯、撮影スポット等、スポット毎の案内は大いに役に立った。
 30分程で散策マップを踏破し、陶磁器会館に到着した。ところが疲れた身体を休ませるベンチや椅子が殆どない。係員に訊ねると近くのカフェを案内された。同行者と一緒にカフェで珈琲とアイスのセットでようやひと息ついた。
 観光バスに乗車し一路名古屋駅に向かった。新幹線口から反対側の近鉄名古屋駅まで歩いてようやく到着。1時間以上のお買い物タイムの後、18時発の近鉄観光特急ひのとりに乗車し、帰路に就いた。

食事と絶景のリゾートホテルの納得感2025年04月04日

 ”しまかぜ”を近鉄鳥羽駅で下車して20分ばかり歩いて鳥羽港に着いた。フェリーターミナルから伊勢湾フェリーに乗船し対岸の渥美半島先端の伊良湖港に向かう。乗船60分の最初の船旅だった。
 伊良湖港からホテルの送迎バスに乗車し5分ばかりでIRAGO OCEAN RESORTに到着した。太平洋に面した高台に建つハイレベルのリゾートホテルだった。4階の部屋の大きな窓越しに太平洋を望むオーシャンビューのロケーションである。4時前に到着し夕食時間の7時過ぎまでたっぷり時間がある。屋上の展望台やショップを覗いた後、大浴場に浸かった。露店風呂、サウナ、泡風呂、岩盤風呂等を備えた豪華な大浴場だった。露天風呂からは太平洋の雄大な絶景が望めた。
 7時前に広大なレストランでビュッフェスタイルの夕食を摂った。カウンターを巡って和洋中の豊富な食材からお好みを選択した。どれも新鮮で高級感のある食材に盛り皿があふれた。注文した生ビールを味わいながら旅の醍醐味である贅沢な食事を満喫した。部屋に戻り10時過ぎに床に就いた。
 翌朝5時前に目覚めた。大浴場で朝風呂に浸かった後、7時半頃に朝食を摂った。夕食と同じ会場でのビュッフェスタイルの食事は豪華な食材が提供され大満足だった。朝食後に家内と一緒にホテル周辺を散策した。渥美半島の弓なりの美しい海岸線の絶景に癒された。
 10時20分にホテルの送迎バスで伊良湖港に向かった。

一泊二日の近鉄観光特急プレミアム・シートの旅2025年04月03日

 楽しみだった一泊二日の近鉄観光特急の旅がやってきた。近鉄難波駅に10時10分集合のツアーで、遅めの出発だった。家内に急かされて9時半頃に集合場所に到着した。近くのコンビニで缶ビールロング缶とアテを調達した後、添乗員から観光特急の座席案内書を受取った。今回のツアーの参加者は37名とのこと。春休み中とあって5人の子供の姿もあった。
 プラットホームに10時40分発のブルー&ホワイトのツートンカラーの”しまかぜ”が滑り込んだ。往路はプレミアム・シートがツアー料金に含まれている。6号車の車内に入ると2席と1席のベージュ色のゆったりしたシートの列が飛び込んだ。B、C席に陣取ってプレミアム・シートの様々なサービス機能をチェックした。1両21人のゆったりシート、フルリクライニング、フットレスト、読書灯、WiFi環境、広いスペースのテーブル等々。12時31分に鳥羽駅で下車した。初春の車窓の風景を愛でながら缶ビールを味わう至福の1時間50分の時を過ごした。
 二日目の帰路は近鉄観光特急”ひのとり”の文字通り深紅のボディの列車に乗車した。近鉄名古屋駅構内のコンビニで再び缶ビールとアテを調達し18時発の”ひのとり”に乗車した。今回のツアーの目玉は何といってもは近鉄自慢の観光特急の乗車である。折角なので”ひのとり”もひとり1500円のオプションを追加しプレミアムシートを確保した。夜の時間帯なので車窓の風景を愛でるわけにはいかなかったが、缶ビール片手に読書三昧の時間を過ごした。おかげで二日間のツアーで文庫本「ローマ人の物語40」丸一冊を読了した。

近鉄観光特急”ひのとり””しまかげ”往復ツアー2025年02月19日

 先月下旬にあるツアーを申し込んだ。ツアーのキャッチコピーは「弊社Aランクのリゾートホテルに宿泊!”しまかぜ””ひのとり”乗車!フェリーで渥美半島へ 日間賀島と知多半島めぐり 二日間」とある。
 かねてから近鉄観光特急の二つの車両に乗車したいという願望があった。ネット検索して、往路はしまかぜのプレミアムシート、復路はひのとりのレギュラーシートのツアーだった。行く先も初めてのスポットばかりである。この願ってもないツーアを、復路のひのとりもプレミアムシートのオプションを追加して申し込んだ。旅行代金は私のポケットマネーという提案に家内の異論はない。
 問題は申込状況によっては催行されない場合があることだ。それが二日ほど前にようやくツアーのサイトで「催行決定」が表示された。旅行日程はまだ先だが、久々のお気に入りの楽しみなツアーに胸躍るものがある。

日本平テラスの富士の絶景!2024年12月07日

 8時半にホテルを出発し、出身労組のOBと現役役員7名で近隣観光に出かけた。
 最初のスポットは東海道五十三次の由比宿本陣跡に建てられた「広重美術館」だった。江戸時代の浮世絵師・歌川広重の膨大な風景版画を収蔵する美術館である。作品だけでなく版画の製作工程や版画を刷る体験コーナーもあって見応えがあった。
 続いて訪れたのは清水湊の「次郎長生家」だった。無料で見学できるうえに中年の女性係員に懇切丁寧にガイドしてもらった。間口の狭い奥に長い江戸末期の民家の味わい深い佇まいが興趣をそそられた。7年前にNPO法人によって建替えられたものだ。次郎長や子分たちが勢ぞろいした集合写真に思わずにんまりしてしまう。
 最後に向かったスポットは駿河湾近くの標高300ⅿの丘陵地に建つ「日本平夢テラス」だった。駿河湾越しに富士山を仰ぎ見るとともに回廊沿いに駿河湾と清水港、伊豆半島、南アルプスの360度の景観を楽しめる絶好のビュースポットである。快晴に恵まれた展望がかつて見た中で最も素晴らしい富士山の感動的な景観に息を呑んだ。
 静岡駅近くの料理屋で和食料理の昼食を囲んだ後、静岡駅に向かった。構内の大型キヨスク店でお土産を買った。生の桜えびとシラスとお茶の洋菓子を調達した。13時21分発の新幹線こだまを名古屋でのぞみに乗り換えて帰路に就いた。
 今回の旅路で外国人の多さに驚かされた。新幹線車中だけでなくホテル内でも欧米系の人たちが目についた。円安効果がオーバーツーリズムを招いている実態を痛感させられた。

駿府城公園の早朝ウオーキング2024年12月06日

 静岡駅前のシティホテルの部屋で早朝6時に目覚めた。早朝ウオーキングの習慣は旅先といえども怠らない。6時半にはホテルを出てウオーキングを始めた。目的地は懇談会資料に案内されていた徒歩15分の「駿府城公園」である。
 スマホのマップアプリを確認しながらホテルを出て西に少し歩いてJR静岡駅前を北西に進んだ。大通りを城代橋方向に折れた先に白亜の巽櫓が見えた。6時の開門直後の東御門橋から入場した。正方形の広大な公園が広がっていた。何はともあれ初代駿府城主・徳川家康公に目通りしなければならない。公園のほぼ中央に家康公の銅像があった。テレビなどで何度か目にした記憶のある著名な銅像である。銅像の背後にはフェンスで仕切られた本丸の発掘現場があり、今も発掘作業が行われている。銅像横には県の天然記念物である「家康手植えのミカンの木」にミカンがたわわに実っていた。
 公園を出てホテルに向かって来た道を折り返した。7時過ぎにホテルに到着し1階レストランでビュッフェスタイルの朝食を摂った。ウインナー、厚切りベーコン、シラス、高菜、温泉玉子、フライドポテト、生野菜と好きなものを取っていく。最後に嬉しい出来立て食材が待っていた。生シラスと桜海老入りのオムレツが注文を受けて調理して提供された。大満足の朝食プレートを完食しコーヒーを味わって食事を終えた。

出身業界労組のOB・現役懇談会のスタイル変更2024年12月05日

 静岡市の「ホテルアソシア静岡」で開催された出身業界労組のOB・現役懇談会に出席した。新幹線静岡駅から徒歩1分という会場の「ホテルアソシア静岡」には4時40分頃に到着した。受付で懇談会概要を整理した資料を受取る。総勢88名の参加者で約半数がOBだった。指定された10階の個室に入った。
 資料を読んであらためて気づいたのはこの懇談会のスタイルがコロナ禍後に一変したことだ。それまで温泉地の大規模ホテルから都市近郊のシティホテルに変更された。その結果、部屋は数人の相部屋の和室が洋室個室になった。入浴は大浴場から部屋の浴槽になった。懇親会は浴衣姿での和室の宴会場から私服のテーブル席のパーティ会場になった。その結果、会場の選択肢が広がり、駅から徒歩1分のシティホテルも可能となり、かつて下車したことのない静岡駅前での宿泊を経験することになった。
 個室の部屋で幾つかの発見があった。何と!部屋からビルの合間の富士山が見えた。シティホテルならではのフリーWIFiの環境は当然ながら、スマホのバッテリー充電機器まで設置されている。多少味気なさを覚えながら個室の浴槽に浸かった。
 6時から懇親会が始まった。開会挨拶と参加労組の委員長からの2名の物故者の報告があった。12の円卓に分かれての懇親会である。参加者それぞれが思い思いに知人たちと1年ぶりに旧交を温める。8時半頃に中締めをした後、会場を変えて二次会が開催された。2回の宴席で久々に痛飲した。すぐに芋焼酎の水割りに変えたこともあって痛飲の割には酔いは浅かった。
 10時過ぎにお開きとなって部屋に戻った。着替えを済ませてベッドにもぐり込み、一気に眠りに落ちた。

宿場町・平福を散策した2024年10月13日

 姫路の名古山霊園の墓参を終えて北に向かった。先日、テレビで佐用町の宿場町平福の紹介番組を観てぜひ訪ねたいと思った。佐用町は今は亡き母親の故郷で私も幼い頃に何度も実家を訪ねたものだ。
 国道、中国道を乗り継いで1時間半ほどで「道の駅・宿場町ひらふく」に到着した。駐車場に車を止めて、事前にHPから入手した観光案内マップを片手に早速、散策を開始した。
 道の駅の車道を渡るとすぐに旧街道が南北に走っている。民家の軒に因幡街道と大書された提灯が昔ながらの街道だったことを教えてくれる。左右の古い寺社や魚屋、宿屋、郵便局、村役場などの趣きのある佇まいを眺めながら北に進む。正面の曲がり角を右折し作用川に架かる橋を渡った。渡った先の袂の川沿いの農道を南に向かった。深秋の晴天の気候ののどかな田園風景を愉しんだ。
 道の駅の正面に近畿の駅百選に選ばれた智頭急行の風情のある無人駅・平福駅があった。駅を後にした時、踏切の警報音が聞こえた。時刻表では電車の通過は期待できなかったが、時刻表に記載のない通過電車があったようだ。駅を通過しようとするブルーとピンクが目につく電車をデジカメが捉えた。
 川沿いの土手道に戻り北に進む。佐用川沿いの石垣に並ぶ川座敷、土蔵群の風情のある景色を愛でた。平福ならではのこの景観は「川端風景として著名なスポットだ。
 宿場町の北端の橋を渡るとその袂に「六地蔵の刑場跡」と「宮本武蔵・初決闘の場」の石碑があった。幼子二人を連れた若いお母さんと言葉を交わした。
 再び因幡街道に戻り真ん中で左折し1時頃に道の駅に戻った。約1時間の散策だった。道の駅のレストランは昔風のメニューばかりで食欲がそそられない。むしろ売店の地元の農家の手づくり巻寿司が美味しそうだった。家内と一緒に休憩所で巻寿司の昼食を終えて道の駅を後にした。

伊豆半島7景の旅④駿河湾フェリーと大満足の寿司バイキング2024年06月18日

 ツアー二日目の朝7時40分にホテルを出発したバスは伊豆半島東岸をひたすら南に向かった。海岸沿いの国道からは果てしない太平洋の海原の絶景が延々と続いた。
 8時45分に最初の停車スポットの下田港に着いた。ペリーが黒船で来航した下田港には観光船”黒船”が停泊していた。「道の駅 開国下田みなと」に立ち寄った。添乗員からはここがツアーで本格的なお買い物ができるスポットだと教えられていた。家内がご近所さんへのお土産をたっぷり買い込んでバスに乗り込んだ。
 再び南をひた走ったバスが10時過ぎに伊豆半島南端の”石廊崎”に着いた。レストハウスの中を通り抜けてまっすぐに南の岬に向かう。白い石廊崎灯台の横の細道を更に進み正面の岩場に着いた。その先に海に突き出た岩場に参道らしき道がありハート型の岩が見える。石室神社の御神体のようだ。添乗員からご神体にお参りすることの危険さを告げられていたので遠目に眺めるだけでお参りは断念した。帰り道途中の灯台を見学しバスに戻った。
 石廊崎からは伊豆半島西海岸を北上する。12時土肥港発の駿河湾フェリーにバスに乗車したまま乗船した。船内でバスを降りて2階カウンターで3階特別室のコーヒー付き500円のチケットを購入。オーシャンルームと呼ばれる見晴らしの良い広々とした特別室で70分の快適な船旅を過ごした。ただ残念ながら楽しみにしていた船上からの富士山の眺望は霞に包まれて殆ど見えなかった。三保の松原を左手に眺めてしばらくして清水港に到着した。
 昼食会場は清水港近くのエスパルスドリームプラザ2階にあった。”大漁市場”ののれんを潜ると目の前には白木のカウンターと職人たちが待ち受けていた。ツーアチラシに掲載の”職人がその場で握った中トロを含む30種の寿司バイキング”の始まりだった。店側の案内ガイドの後、カウンターに行列ができる。生シラス、桜海老の地場物はじめゲソ、いくら、とびこ等お好みの握りを選択した。とはいえ二回のお代わりで合わせて16貫が限界だった。終わった頃に店側の〆のサービス「桜海老茶漬けの梅肉あえ」が案内されてこれも追加して美味しく味わった。昼食後には1階の広い物販売場で最後のショッピング。
 2時50分に発車したバスは途中2カ所のSAで休憩を挟んで8時に新大阪駅前に到着した。途中、スマホのグーグルマップで現在地と新大阪の到着予想を検索した。移動に応じて所要時間が刻々と代わり到着予想時間が表示される。グーグルアプリの予想時間ピッタリの到着にあらためてグーグルの威力に舌を巻いた。9時15分に無事に自宅に戻った。

伊豆半島7景の旅③森の中のコテージに宿泊2024年06月17日

 5時15分頃にツアーの宿泊地「ルネッサ赤沢」に到着した。森の中のリゾート地に点在するコテージのセントラルハウス(管理棟)前にバスが横付けされた。フロントで鍵を受取りスタッフの案内で指定のコテージに着いた。
 一棟二戸の貸別荘風の外観だった。鍵を開けて室内に入ると戸建て住宅そのもので、1階は広々とした寝室とリビングにバストイレが付いている。2階に上がるとロフト風の畳敷きの和室があり、開かれた大きな窓から1階が見下ろせる。
 18時半の夕食までたっぷり時間はある。浴衣に着替えてセントラルハウスの大浴場に向かった。ホテルにしては小ぶりの湯船だったが隣接して露天風呂もついていた。赤沢温泉の源泉はかなり熱めだった。両方の湯船を楽しんでコテージに戻った。
 家内と一緒にセントラルハウスのレストランに向かった。夕食は地場の逸品金目鯛の焼き物メインの会席料理だった。生ビール片手にたっぷりのアテを味わった。夕食後は大浴場に向かった家内を後にひとりでコテージに戻った。女子バレーのカナダ戦が見逃すわけにいかなかったが、途中9時過ぎには眠りに落ちた。
 翌朝5時前に目覚めた。いつも通り朝の散策に出かけた。時折り耳にする電車の通過音に誘われてスマホマップを頼りに、すぐ裏を通過する伊豆急の線路道に辿り着いた。
 6時45分頃にレストランで朝食を摂った。バイキングの食材から自分好みの和洋混合の朝食プレートを揃えた。窓側の席のガラス越しに小さな木の小屋が見えた。小屋に野性のリスがやってきた。レストランが提供した餌をつついている姿を居合わせた来客のスマホが向けられた。7時40分にはルネッサ赤沢を出発した。
 ツアーで初めてのコテージでの新鮮な宿泊体験を終えた。