高齢者福祉行政のお寒い現状2008年10月01日

 民生委員としての直接の実務である高齢者宅の戸別訪問をようやくほぼ完了した。3世帯だけは何度訪問しても留守である。それにしても先週の月曜から8日間に及ぶ連日の訪問活動だった。留守宅の複数回の訪問も少なくない。初めての経験で不慣れなための稚拙さや気苦労もある。無報酬のボランティアのしんどさも想わないではない。
 そんな中で、先日、疑問点を市の担当者に問い合わせた。一応の回答を得られたので受話器を置いた。その日の夕刻、担当者の上司らしき人から電話が入った。家内が受取り私に引き継いだ。昼間の問合せでの回答と同じことが繰り返される。しかもその口調が上から目線の横柄さが拭えない。不快な気分で電話を終えた後、家内が言う。「いきなり用件を言って、用向きが分らないと言うと、そちらから電話したのでしょうとかぶせられる。感じの悪い人だった」。これを聞いてこれはほっとけないと思った。民生委員を自分たちの業務を下請けさせる部下のような気分でいるのだろうか。少なくとも草の根のボランティアをお願いしているという姿勢に欠けている。すぐに電話をかけ当人を呼び出し応対の姿勢を糺した。当人は平身低頭で謝罪したが、果たしてどこまで腹に嵌ったか知れたものではない。高齢者福祉を担う行政の現場は、何よりも暖かい思いやりの心が不可欠だと思う。はからずもそのお寒い現状を知らされた想いだ。