あくび・・・リタイヤ習慣病2009年05月18日

 日曜日の昨晩、缶ビールの晩酌付きの夕食を終えた。「天地人」を見ながら家族揃って寛いでいた。適度のアルコールが身体中を心地よく弛緩させていた。こういう状態になると否応なく眠気が襲ってくるものだ。思わず「アァ~~ッ アァ~~ッ アッ」とあくびをしながら声が出てしまう。とたんに横から家内の声があがる。「モウ~ッあくびするんなら黙ってしてよ」。
 先日、ご近所のご夫婦と山登りに出かけた。山頂で缶ビールを呑んだ後、下山してご夫婦の車で帰宅した。途中の車中である。運転中のご主人の横で思わず「アァ~~ッ アァ~~ッ アッ」とやってしまったようだ。本人にそれほどの罪悪感はないから確かな記憶はない。帰宅後、家内に叱られた。「旦那さんに失礼やないの!」。そういえば自分の父親が晩年に同じようなあくびをしていたのを思い出す。歳を取るに連れて私の中に晩年の父親が顔を出す。
 リタイヤ生活に入り知らず知らずに現役時代と異なった生活習慣が身に着きだしたようだ。「声を出すあくび」などその最たるものだろう。現役生活中は、職場であくびをしてもさすがに声に出すことはない。緊張感の少ない老後生活ならではの「気のゆるみ」は覆うべくもない。とはいえ、誰に気兼ねもない気ままな生活だからこそ老後生活の価値がある。「声を出すあくび」の快感を親父も味わっていたのか。