娘のアルバムを囲むひと時2011年03月27日

 今朝早く娘は京都に出かけて行った。婿殿の本籍地での入籍手続きのためだという。新婚旅行のパスポート更新のため早目の入籍手続きが必要になったようだ。昨晩、家内と雑談しているのを耳にして知った情報だった。「婚家への入籍ということは我が家からの除籍ではないか。そんな大変なことを父親にキチンと話しをしないとは何事だ」と、その間接情報に心波立つものがあった。・・・が、本人に文句をいうのも大人げない。娘が出かけた後、家内に愚痴った。「今日、家を出て行くわけでもないのに、何言うとん」と軽く一蹴された。  昨晩、娘は茶の間のテーブルで自分の誕生以来の分厚いアルバムと格闘していた。披露宴で上映される新郎新婦紹介のスライド写真の選択である。「私の赤ちゃんの頃の写真、なんでこんなブッサイクなん?お父さんの撮り方がまずいんちゃう」などとほざいている。確かに赤ちゃんの頃の娘は可愛らしさとは距離があった。密かに娘の将来を案じたものだ。ただ成長するにつれそれなりに整ってきて、内心ホッとしたものだ。今となっては懐かしい思い出である。横から覗き込みながら「こっちの写真が可愛いやないか」などと割り込んだりする。「髪型が気に入らん」とのたまう。「赤ちゃんの時の髪の毛なんぞどうでもええやないか」とは女心を知らないオヤジのセリフである。そんなこんなの我が家の愉しいひと時だった。  娘の書類の上で家を出る日が過ぎて、現実に家を出る日が近づいている。