民生委員7年目の手応え2015年01月27日

 いきいき体操を終えて住宅街の自治会館から帰宅中だった。自宅のある一角の道路に入った時、庭の植え込みの向こうから声を掛けられた。「○○さ~んッ!」。植え込みの隙間からおばあちゃんの顔が覗いた。「私、元気にしてるから安心して!」。
 先日、訪ねてこられて我が家の玄関先で相談に応じたおばあちゃんだ。二三日前に突然の痛みに狼狽えた。かかりつけ医院に行きたかったが、救急車を呼ぶほどのことでもないし、徒歩十分ほどではタクシーも呼べない。ボランティアセンターのカーボランティアは頼めるだろうかという相談だった。事前登録とボランティアの打診が必要なカーボランティアは緊急時の対応は無理だ。いざというときは直接自分に連絡してほしいと応じた。
 そんなやりとりのあった後のおばあちゃんの声掛けだった。ところが続けて意外な情報がもたらされた。「昨晩、家のチャイムが鳴ってモニターを見ると、見慣れないおじいさんがいて、入れてくれ~ッ、入れてくれ~ッと繰り返された。どうも認知症の方で徘徊している様子だった。この町にそんな人がいるのだろうか。民生委員の○○さんには伝えておこうと思ったんで」。情報を伝えてもらったことにお礼を言って別れた。身近にそうした事態が発生するほどに高齢化が進んでいると今更ながらに思い知った。
 民生委員になって7年目を迎える。担当エリアのお年寄りの皆さんとのパイプが着実に広く太くなってきた。そのことをありがたく受け止め民生委員7年目の手応えを実感した。