オヤジ会の初めての屋外見学会2023年05月25日

 2014年に発足して以来、オヤジ会の初めての屋外見学会が開催された。メンバーの近況報告の中で関係先企業の事業である「西宮バイオガス発電プラント」の紹介があった。「食品ロス等から再エネ電気と堆肥肥料をつくる施設」である。オヤジ会でその施設の見学会を開催してはどうかという意見が出されて一気に具体化した。固いテーマにどれだけの参加があるかと懸念されたが、13名という通常の定例会並みの予想外の参加があった。
 午後2時に住宅街のコミュニティセンター前にマイクロバスが到着した。メンバーのひとりが代表であるプロ野球・独立球団所属のバスで、代表自らドライバー役を買って頂いた。バスが1時50分頃に鳴尾浜の施設に到着した。
 まず会議室に案内されて社長からプロジェクターでプラント概要の説明を受けた。食品工場等の製造残滓や賞味期限切れの飲食の廃棄物を原料としてメタン発酵させて約800世帯の電力を発電し関西電力に販売しているとのこと。メタン発酵とは有機物をメタン菌で分解しメタンガス60%とバイオガスと消化液を生成する処理方法である。バイオガスは発電や熱利用され、消化液は堆肥原料として農地に活用される。
 その後、歩いてプラント施設に移動した。今年6月から本稼働予定で現在は試運転中である。入口でヘルメットが渡されていよいよプラント見学。原料の受入棟で幾分臭気の漂う原料の受入処理を目にした。食品廃棄物という原料の調達が事業の要だが、その点は50年以上に渡る廃棄物処理事業の経験が強みになっている。続いて調整槽、一時発酵槽、二次発酵槽(ガスホルダー)の三つのタンクを見学する。最後のタンクに貯まったバイオガスが発電機に送られ発電される。
 食品廃棄物を原料とした再生可能エネルギーを創り出すという新たな地域循環型事業の実態を見聞した。原発や太陽光発電の様々な問題が指摘される中で、食品ロス問題と電力調達という課題の解決を目指したこの事業の意義は大きい。
 1時間ばかりの見学会を終えて帰路に着いた。

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