長男の闘病記⑦大久保病院の緩和病棟に転院2024年04月15日

 神戸ポートアイランドの癌センターで入院治療を終えた長男は、2月13日に奥さんの付き添いで介護タクシーで自宅最寄りの明石の大久保病院に転院した。
 私たち夫婦も11時前に病院2階の緩和病棟103号室を訪ねた。18室ある緩和病棟の病室は全室個室でトイレがありゆったりしたスペースの日当たりのよい部屋だった。長男は転院直後のためか疲れた様子だが、問い掛けに頷く頻度は多く安堵した。「花ちゃんにまた来てもらう方が良いか?」という問い掛けに力強く頷いてくれたのが印象深かった。
 面会後に長男の奥さんを交えて主治医と懇談した。「今は安定した症状でも脳に転移しているのでいつ深刻な事態になるかわからないことは理解しておいて下さい。緩和病棟はホスピスの機能もあり病状が進行しても転院する必要はありません」とのこと。
 この緩和病棟でもかなり厳格な面会制限があった。入室は二人までで面会時間は1回15分以内で1日通算30分以内である。緩和病棟とはホスピスも兼ねた終末期医療の病室と言ってよい。そんな機能をもった病棟での厳格な面会制限に違和感を覚えたが如何ともしがたい。