久々に黒山羊ハッチャン登場2009年11月09日

 6時過ぎ出発の、いつもより早目の早朝ウォーキングだった。有馬川沿いの桜並木はすっかり紅葉している。行く手を夜明け前の濃霧が覆っている。隣町の田園風景の霧に包まれた風景の中を折り返した。朝マックで読みかけの文庫本を手にコーヒーブレイクのひと時を過ごす。
 住宅街ふもとの石材屋さん前にやってきた。いつもの癖でついここで飼われている黒山羊ハッチャンの姿を求めてしまう。小屋の傍にいたハッチャンが突然猛然と走り出した。ゴミ回収車の来る時間ではない。回収車の若者が餌を投げ込む場所と反対方向へのダッシュしたのだ。
 ハッチャンが金網手前に放置された材木に前足をかけ激しく頭を振っている。金網越しに老夫婦がハッチャンに何やら話しかけていた。見かけないお二人だったが、ハッチャンの親しげな振舞いが長い付き合いを物語っていた。奥さんの持つビニール袋には何種類かの緑の葉っぱが入っていた。ハッチャンのために手当てされたものに違いない。ご主人がそれを取り出して網の目からハッチャンの口元に運んでいる。
 お年寄り夫婦にとって貴重な日課のひと時なのだろう。子供たちはとっくに巣立っていき老夫婦だけの日々となって久しい。早朝の二人の散歩の途中、金網近くで草を食んでいるハッチャンと出合った。ためしに傍の草を与えてみる。人なつこいハッチャンは喜んで食べてくれる。嬉しくなったお二人は、他所の場所でもハッチャンご用の草をさがしだした。ひょっとしたら辞典で山羊の好物を調べて手当てしたのかもしれない。そんな想像をしながらブログしている私もまた癒されていた。

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