函館&青森の旅(その2)2013年09月30日

 昨晩の宴会終了間際に、メンバーの女性の一人が急に腹痛を訴え横になった。見る間に顔が真っ青になり脂汗が滲んできた。友人の女性二人と添乗員が付き添って急きょホテルの車で青森市内の病院に搬送してもらった。幹事としてホテルでスタンバイし、逐次、添乗員と連絡を取りながら留守宅にも一報を入れて対応を指示した。幸い血液検査等では異常はなく徐々に回復した模様だった。12時過ぎに4人がホテルに戻り事なきを得た。旅行の幹事役のめったにない貴重な経験をさせてもらった。
 前夜のトラブルにも関わらず今朝はやっぱり6時前に目覚めた。雄大な陸奥湾を眺めながらホテル周辺を散策した。7時からの朝食バイキングは地元食材をたっぷり揃えた味わい深いものだった。九つの枡目に仕切られたトレイに色鮮やかに食材を盛り付けた。
 9時過ぎにホテルを出発して「ねぶたの里」に向かった。20分ほどして到着した山中の体験型施設は予想以上に感動的な施設だった。広大な敷地の大きな建物内に足を踏み入れた途端、アノお馴染のねぶたの迫力ある幾つもの山車が目に飛び込んだ。せいぜい1、2台の展示という予想を完全に裏切る10台もの展示だった。一巡した後、10時ちょうどから「ねぶた運行体験ショー」が始まった。地元の囃子方の笛・太鼓・鉦の生演奏、参加者が輪になって飛び跳ねる踊り手「跳人(ハネト)」体験、ねぶたの現物を実際に見学者たちで曳いてみる曳き手体験などをはしゃぎながら楽しんだ。
 次の観光スポット「奥入瀬(おいらせ)渓流」には11時半頃に到着した。50分ばかりを森林とせせらぎに包まれて渓流散策した。遊歩道脇の木々の下に転がっている栃の実拾いに興じたり、次々現れる様々な滝の景観にカメラを向けた。ゴール地点には広い横幅で流れ落ちる水量豊かな銚子大滝が待っていた。
 1時半頃に十和田湖畔のレストランたかさご屋に到着した。ホタテ、ニジマスのちゃんちゃん焼とイカ刺しの昼食を味わった。その後の自由散策で湖畔を伝って高村光太郎の最後の作品「乙女の像」を観た。二人の乙女が向かい合って立つ像である。乙女の彫刻像としては珍しいポッチャリ系であるが「はちきれんばかりの生命力に満ちた像」と言えなくもない。
 途中でトイレ休憩を挟みながら二日目の宿泊施設である薬研温泉の「ホテルニュー薬研」に6時前に到着した。斧に見立てられる下北半島の斧の上部にあたる山中の秘湯である。早速浸かった大浴場は浴槽、内装ともにヒノキに包まれたいかにも秘湯という雰囲気の温泉だった。7時半からの宴会は、サーモン、マグロ、イカ、海老などの海の幸や木の芽、南瓜、小茄子、飯茸・枝豆の釜飯などの山の幸の懐石料理だった。宴会終盤から始まったカラオケが二次会のラウンジにまで及んで大いに盛り上がった。大杯の焼酎ぐい飲みでへべれけの同室者を気遣いながら眠りに就いたのは12時過ぎだった。

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