新たな知人との古民家仏間の歓談2010年03月21日

 半月ほど前に、西宮流ブログを通じて交流が生まれた市役所近くの在住者である知人と我が町で懇談した。その際に彼の来訪先のひとつである山口の知人についても紹介された。一昨日、その山口の知人Kさんとの懇談の機会を得た。
 山口センターの図書分室で落ち合い、しばらく歓談した後、Kさん宅にお邪魔することになった。山口の旧街道沿いの旧家である。以前、散策の途中で、庭先に咲く紅白の花をつけた見事な梅の木をデジカメにおさめたそのお宅だった。
 街道沿いの母屋は茅葺屋根をトタンで覆った古民家である。築150年以上とのことだった。母屋の奥には広い庭に面してと現代建築の新宅が建っていた。庭先にはこの地域でよく発掘される桂化木が置かれていた。当然ながら日常生活は新宅で行われている。仏壇が置かれた母屋は仏事や特別な来客の時だけ使用されるとのことだ。トタン屋根の塗装も定期的に塗り替えが必要だ。昔ながらの風情を残し情緒のある風景をつくりだす古民家も、住民にとってはその維持に多くの苦労を伴っている現実をあらためて知った。
 母屋の仏間で一回り年配のKさんから様々なお話を伺った。自治会長やその他の地域活動も数多く歴任され方だ。旧来の街の暮らしぶりや地域行事、自治会や各地域組織の現状などの情報が得られた。新興住宅街にはない昔ながらの付き合いが色濃く残されたコミュニティーの実態があった。残された古文書なども見せてもらい、3時間近い懇談を終えた。