初春の季節の真冬の風景2010年03月27日

 夜明けが早くなった。6時前には雨戸の外は明るさが宿っている。久々の快晴の朝のウォーキングである。6時半には玄関ドアの向こうにう身を置いた。早朝とはいえ3月下旬である。Tシャツにウインドブレイカーを羽織ったいでたちだった。その身に外気が押し寄せた。寒ッ!慌てて部屋に戻りダウンジャケットを重ねた。
 有馬川沿いの桜並木の早咲きの品種が濃いピンクに染まっていた。春が来たのだ。歩を進めた。川沿いのあぜ道が真っ白に霜で刷かれていた。水たまりの表面に氷が張っていた。初春の季節に真冬が舞い戻っていた。川沿いの竹やぶの向こうに出た。寒々とした湿地に繁茂する枯れ木のようなススキやガマの穂先に、昇りはじめた陽光が降り注いでいた。
 初春と真冬が混在する奇妙な風景に包まれた散策だった。