地元長老との交流2012年01月20日

 昨日午後3時に山口センターの老人いこいの家を訪ねた。前日にアポをとっていた地元長老にお会いするためだ。かねて何度か「HPにしのみや山口風土記」の記事を書く際に地元の情報を色々教えて頂いた方だ。確か90歳近い高齢で山口の伝統、歴史、史跡についての貴重なお話しを聞かせて頂いた。
 今回の用件はその方の所蔵されている筈の昔の写真を山口フォトコンテストの特別展示「昔の山口」に提供をお願いすることだった。2月末には展示が始まる。山口ホール運営委員の一人として特別展示のサポートの一環だった。長老は昭和20年代からのカメラファンだったということを以前聞いていた。若い頃から撮り溜めた山口の風景写真がある筈と思い、アポの際に確認し持参頂くことになっていた。
 3時前の早い到着にもかかわらず既にお待ちいただいていた。用向きをあらためてお話しすると、早速持参の何冊かのアルバムを順番に説明しながら見せて頂いた。風景写真、伝統行事、伝統産業、災害実態などぜひ展示して住民に伝えたい貴重な写真があった。今の山口センター辺りからお天上山(北六甲台)方向の下山口の萱葺屋の佇まいなどはとりわけ貴重な風景写真だと思った。「自分としても撮り続けた甲斐があるというもの。必要な写真を用立ててほしい」とのありがたい言葉をもらった。「しばらくお預かりします」と感謝の言葉を添えて持ち帰った。
 懇談の中で、午前中に調査した公智神社裏山の卵塔場が、明治期に移設されたのでなく昔からあの場所に歴代住職の墓所としてあったことも教えてもらった。チョッとしたきっかけで繋がった交流が様々に重なり合っている。