逆風のマック・・・現場の気持ち2015年01月09日

 早朝ウォーキングを終えて、マクドナルドのドアを押した。いつもは何人かの姿がある店内に人影はない。顔馴染みの女性スタッフに「ホットコーヒー!」とオーダーした後、思いついて言葉を継いだ。「マクドナルドも大変やな~。この店にも影響でてる?」。
 スタッフの悲痛な言葉が返された。「テレビの影響って凄いんですね。あれほど報道されたんで昨日からお客さんは激減してます。こんな時に来てもらえるお客さんはほんとにありがたいです。私らは店で徹底して教育された通りに接客してるんですけど。会社の記者会見もがっかりしましたが・・・」。現場スタッフの率直な気持ちと懸命さが伝わった。
 思わず個人的な懸念が励ましの気持と一緒について出た。「業績悪化で店の統廃合があったりするんかな~。そんな時でもこの店だけは残しといてよ。なくなったらたちまち困るし」。
 全国チェーンのファーストフードの脆さが一気に噴出した気がする。システム運営の強みは均質な質とサービスと価格を提供することで急速に拡大成長を可能にする。ところがその強みも逆に品質面での重大な瑕疵が表面化しその対応を誤った場合、致命的な弱みに転化する。日本マクドナルドの今回の対応のまずさに対する苦々しさとは別に、馴染みの店舗の現場スタッフの懸命さと率直さに救われた。

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