下山口の小だんじりの改修お披露目運行2015年09月05日

 下山口の小だんじりが昨秋に大改修のため岸和田の業者に搬送されていたようだ。その大改修を終えて、今日の公智神社での入魂式に合わせたお披露目運行がある。朝の散歩でその情報を下山口の知人から聞いて早速出かけた。
 10時前に御旅所近くのだんじり庫に着いた。大勢の下山口の男性陣がハッピ姿で、装いを新たにした小だんじりを取り囲んでいる。だんじり庫前の進入路を出発した小だんじりは、旧街道に出る際に最初の直角の曳き廻しを敢行する。前後の動きしかできないコマを人力で無理矢理直角に進路変更する荒業である。
 御旅所前で再び進路変更し宮前通りを辿って公智神社境内に入る。境内ではあちこちで知人たちと言葉を交わした。だんじりは何十年か毎に改修が必要である。そのたびに何千万円かの費用がかかる。新調すれば1億数千万円もの資金が必要なだんじりである。伝統行事を維持することの大変さをあらためて教えられる。
 神社の祢宜さんが登場し入魂式の神事が始まった。境内には最寄りの保育園の大勢の園児たちの姿も見えた。神事を終えただんじりは山口センターからJA下山口支店間をお披露目運行し、最後にだんじり庫に戻ってくる。秋祭り前の臨時の人手を要するだんじり運行を若者たちも含めた男衆たちが懸命に支えている。終われば下山口会館で打上げが待っている。こうした固めの杯が昔ながらの村落の風習を守っている。