出身労組の顧問退任2015年09月25日

 昨日昼前から夜8時半頃まで久々に大阪で過ごした。現役時代の出身労組の定期大会だった。7年前に大阪府労働委員会の労働者委員に就任して以来、労組顧問の役職も与えられた。昨年、労働者委員を退任しこの定期大会で顧問も解いてもらうことになった。
 午後1時から始まった大会では、全議案の審議終了後に退任顧問の表彰と挨拶の場が設けられた。私からは7年に及ぶ顧問という役職への感謝の辞とともに「超高齢社会の到来と労組の役割」をテーマに次のようなメッセージを述べさせてもらった。
 リタイヤ直前から民生委員に就任し、8年間に渡って高齢者福祉を中心にした地域活動を担ってきた。その経験からもいよいよ超高齢社会が到来したことを実感している。団塊世代が後期高齢者となる2025年問題を控えて高齢者ケアの逼迫化が顕著だ。とりわけ介護問題は認知症の加速化も含めて深刻化している。国は施設や介護スタッフの絶対数不足を念頭に施設介護から在宅介護に大きく舵を切った。在宅介護は否応なく家族への負担を強いている。その結果、介護離職という問題が顕在化してきた。50代男性を中心に親の介護のために会社を辞めざるをえない事例が激増している。亥介護支援や介護者の孤立化をカバーする地域の受皿づくりが急務だ。そんな環境を念頭に労組の超高齢社会への関わりを三つの観点から提案したい。
 ひとつは仕事と育児の両立という従来のワーク・ライフ・バランスに仕事と介護の両立というテーマを追加してもらいたい。今ひとつは組合員の地域活動参加の道筋づくりも含めて労組の地域活動との関わりを検討してほしい。更に高齢者の困り事のひとつである買物弱者問題に流通業の立場から支援や事業化にコミットしてもらいたい。
 今回の大会では顧問だけでなく永年その職にあった委員長と副委員長の退任も重なった。6時過ぎからは送別を兼ねた懇親会が設けられた。宴席の最後には退任顧問にも花束が贈られた。現役引退以来の二度目の花束贈呈である。前回は深酔いの果てに地下鉄車内に花束を置き忘れるという失態を演じた。今回ばかりはしっかりと花束を抱えて自宅に戻り無事家内に贈呈した。