今日の秋色ははじけた栗2015年09月19日

 有馬川堤の名来橋のたもとに一軒の民家がある。庭先に栗の木が植えられている。濃い緑の大きな葉っぱの波間に栗の実のイガイガが漂っていた。黄緑色の若いイガだけでなく茶色のイガも散見できる。驚いたのはそのいくつかはイガがもうはじけている。はじけたイガの中からみずみずしいピカピカの栗の実が覗いている。
 散策を終えてオープン直後のマクドナルドの玄関ドアを開けた。カウンター前でなじみのスタッフに「ホット」と声を掛けながら、小銭入れのファスナーを開いた。10円玉2枚と1円玉3枚しかない。昨日午後に知人たちとお茶をして会計をした際に100円玉を使い切ったことを思い出した。「アカン、足らんワ」と口にしてカウンター前から踵を返した。入口を出たところで追いかけたスタッフから声を掛けられた。「明日も同じシフトなので一緒に払ってもらえればいいですから」。店内に戻り無事にホットコーヒーにありついた。たかが100円とはいえ、チェーンシステムのマックに売掛が認められている筈はない。彼女が立て替えておいてくれるのだろうと推察した。マニュアルに一辺倒でない臨機の現場対応がこの店の顧客のあらたな信頼を獲得した。