道場の寺社探訪2015年09月30日

 先日、隣町・道場の寺社巡りをした。公民館講座「隣町風土記・道場」講座テキストの紹介画像を撮るためだ。2千世帯、人口4.5千人の小さな町・道場は5つの神社と9カ寺もの寺社を擁する。ちなみに世帯数6.2千世帯、人口17千人の山口町には5つの神社と6カ寺があるがその規模は圧倒的に小さい。
 最初に訪ねたのは三田市との市境近くに建つ曹洞宗・光明寺である。墓地公園としても知られ参道先には広大な墓地が広がっている。由緒ある寺院だったが荒廃し今再建途上にある。霊園墓地の奥に唯一の建物である開基堂が残されている。紅葉の名所としても知られ、開基堂周辺は鮮やかな緑のモミジで囲まれていた。
 続いて塩田八幡の西側に建つ曹洞宗・観世寺を訪ねた。丘陵の麓に建つ茅葺屋根をトタンで覆った本堂は鐘楼を備えた風格のある趣きを漂わせていた。
 塩田八幡の前の徐々に狭くなる農道を東に遍明院をめざした。引返せなくなる不安から農道横で農作業中のおじいさんに声を掛け遍明院を訊ねた。親切に参道らしき山道の入口近くの自宅民家を指さし庭先の駐車を了承しながら道筋を教えて貰った。参道を上がった先の丘陵中腹に赤いのぼり旗に囲まれた遍明院があった。境内両脇に観音像とお地蔵さんが建ち、中央石段先にお堂が建っていた。境内には庫裏らしき建物はあるが住職不在の寺院だった。
 有馬川と武庫川の合流地点を南下し生野に入った。丘陵地の南北に広がる生野の集落の南の端に春日神社があった。参道下に車を止め、石の鳥居をくぐり石段を上る。山道を進んだ先に現れたのは予想以上に大きく格式のある立派な社殿だった。拝殿、本殿、末社の三棟の社殿がある。
 塩田、生野の四つの寺社を駆け足で巡った。あらためて道場町の歴史と格式の深さに驚かされた。