長男が体調を崩して入院中である。予想外に長引いている。そこで姪である孫娘・花ちゃんが母ちゃんと一緒に明石の病院に見舞った。
　二つのお土産持参だった。ひとつは、花ちゃん自作のおじちゃんの似顔絵付きのメッセージカードである。写真を見ながら描いたという似顔絵は中々の出来栄えである。
　もうひとつは、じいちゃんが先日の認知症カフェで貰ってきた雛飾りである。紙の丸いお皿を半円にして内裏様とお雛様のシールを貼って作成する。お見舞い前日に我が家でじいちゃんが撮ってきた作品モデルの写真を見ながら難なく作成してくれた。
　感染症の影響もあり面会の入室は二人までに制限されている。花ちゃんと母ちゃんのお面会後に様子を訊いた。お土産持参の花ちゃんに子どものいないおじちゃんは、ことのほか喜んでくれたようだ。おじちゃんには唯一の肉親の子供である。両親のお見舞いとは違った感慨があったのだろう。