自分なりの地域活動への始動2009年03月28日

 10時半から地区の社会福祉協議会主催の住民フリートークに参加した。昨年の今日、民生委員として初めて地区活動に参加したのがこの活動だった。
 コミュニティーセンターのホールに参加した18名は、やはり社協の関係者ばかりだった。昨年の参加者を10名近く下回っている。3グループに分かれて地域福祉の問題点を話し合うわけだが、関係者ばかりの話し合いである。問題点は既に明らかだ。この会の参加者の減少に端的に現われているように活動を支えるメンバーの絶対数不足と年々の減少化問題である。毎年同じ議論の繰り返しで一向に前に進まない。
 6名のグループに参加してしばらく話合いを聞いていた。いつも語られる愚痴に近い問題点が繰り返される。意を決して持論を開陳した。
 「団塊世代のリタイヤが始まっている。主婦である女性は日頃の付合いがあるが、男性はリタイヤしても地域に素直に溶け込めない。なんといっても男は面子がありシャイでもある。彼らをいかにスムーズに活動に参加してもらえるかが裾野を広げるポイントになる。五つある地区のボランティア組織が連携して活動紹介の共同パンフを作成し、これをもとに年1回でも合同説明会を開催してはどうか。各団体のメンバーが一斉に近所のリタイヤさんに説明会参加を呼びかける。メンバーも何か目的や口実がなければ動けない。リタイヤさんもきっかけがなければ最初の一歩を踏み出せない。共通のゴールに向けて各組織が一斉に動き出せるアクションプランが必要だ。要は具体的で現実的に動き出せる仕掛けづくりこそ求められている」
 主婦中心の地域ボランティア組織の運営手法の問題点は、一年間の活動を通じて十分すぎるほど理解できた。組織的な動き方が苦手でともすれば属人的な動きに終始する。会議もきちんとしたレジュメがなく、決めるべきことを決めず雑談に終始しがちである。前例主義に流れがちで思い切った変革ができにくい。そんなメンバーたちにどこまで受入れられたかは定かでない。少なくともいつもの聞き飽きた内容とは一味違った内容として受け止められたようだ。参加した以上は自分なりの構想を実現したいとも思う。1年間の助走期間を終えてそろそろホップすべき時期を迎えたのかもしれない。