地区社協広報紙の進化2021年06月20日

 地区社協広報紙「ぬくもり」116号が届いた。二つの点で記念すべき116号である。ひとつは地区社協広報紙の配布先が116号から自治会員対象の自治会配布ルートから、全住民対象の全戸配布に拡大される点である。自治会員が年々減少を続けていることと地区社協の会員会費の提供者が自治会員でない場合もあるということがその理由である。もう一点は116号から印刷を初めて印刷通販のプリントパックに外注し、紙面のカラー化と印刷・紙質のレベルアップとともに、従来のモノクロ印刷の印刷作業をなくした上で費用も13%削減した点である。
 個人的にもこの広報紙には関りがが深い。1997年5月に創刊された広報紙「ぬくもり」の編集には、リタイヤ直後に地区社協役員となり広報部に所属して2008年6月の39号から関わった。現役時代のワープロスキルや社内報作成の経験を活かし従来の紙面を一新した。
 2012年4月の68号からはそれまでのA5版二つ折りの紙面を現在のA4版二つ折りにサイズアップした。世の中の書類サイズがA4が一般的になったことや社協活動の活発化に伴う掲載記事の多様化が背景だった。
 2013年12月の72号からは紙面編集に編集ソフトを導入し、多彩で高度な編集が可能となり紙面構成が一新された。
 2016年6月の87号ではこの号だけの初めての試みを実施した。カラー版印刷を外注するとともに、総会報告を中心とした地区社協活動の周知を図るため自治会員対象でなく全戸配布を実施した。ちなみにこの号からは地区社協会長として発行責任者となり、編集責任者から退いたが引き続き編集委員として関わった。
 広報紙のこれまでのこうしたステップアップの末に辿りついた116号以降のカラー化と全戸配布という成果である。全戸配布は現在は地区社協役員が分担してポスティングしている。コロナ禍で個別配布のニーズは一層高まっている。役員による分担という形での継続の可否も検討課題である。有償ボランティア等によるポスティングの安定した仕組みづくりも検討が必要かもしれない。