緊急事態宣言中のボラセン相談窓口の開設2021年05月01日

 4都府県の緊急事態宣言発令に伴って在住の住宅街の3つの自治会所有建物も休館となった。地域の各団体の活動場所でもあることから実質的に全ての地域活動が中止せざるをえない事態を迎えている。
 ところで緊急事態宣言中だからこそひとり住まいのお年寄りの困りごとや相談事が心配される。市役所から「コロナワクチン接種券同封のお知らせ」も届いている。お役所風のお知らせでお年寄りには分かりづらく聞きたいことも多いかと思える。接種会場に行くための足の確保も不安かもしれない。管理人が配置されている自治会コミュニティセンターも休館のためそうした問い合わせができない状況である。
 そんな事情を考慮して自治会長とも相談し、自治会管理の建物内にある地区社協のボランティアセンターの相談窓口は緊急事態宣言中も通常通り毎週火曜、木曜の午前中に開館することにした。こんな非常事態だからこそ不安を抱えた皆さんにすこしでも寄り添いたいというボランティアスタッフ願いが叶った。

オリンピック開催? もう黙ってられない!2021年05月02日

 変異株が猛威をふるい、医療崩壊をきたし、医療を受けられないまま自宅待機のコロナ感染者が相次いで死亡する。日本のコロナ禍は危機的状況である。
 こんな事態になっても政府をはじめオリンピック関係機関や関係者は頑なに開催を訴える。都知事は浸透しない感染対策に業を煮やして「東京に来ないで!」ととんでもないことを口にする。都庁の職員の多くが東京以外の在住者であることをどう説明するのか。その東京に世界各国からアスリートや関係者が大挙して来訪することには口をつぐんでいる。開催都市の責任者としてはインド株の猛威を前にしてもインドからの来訪に「東京に来ないで!」とは口が裂けても言えない。
 オリンピックの中止・延期の国内世論が70%を占めている現実に、オリンピック関係者はダンマリを決め込んでいる。国民の命を担保にして、解散総選挙目当ての開催や経済活性化のための開催が画策されている。そのことを今や大多数の国民が知っている。
 国際的にも国の経済力がワクチン接種の格差を生み出している。感染拡大を抑えられない国からはオリンピック参加は難しい。貧しい国は参加できないということでもある。それだけでもオリンピック精神を全うできないし、開催の意義を喪失している。ましてや開催国はワクチン接種後進国で感染対策失敗国である。そんなオリンピックに参加を拒否する国やアスリートが今後明らかになることは避けがたい。こんな誰でもわかりそうな理屈が公に議論されないところに日本の民主主義の底の浅さが透けて見える。
 政治的色彩の濃い内容のブログ発信は極力控えてきた。しかしこの問題だけはもう無視できない。この期に及んでのオリンピックである。もう黙ってられない!

バイデン新政権の100日2021年05月03日

 今年1月の22日、23日に米国のバイデン新大統領就任の記事を期待を込めて相次いでコメントした。そして去る4月27日に就任100日目の前日にバイデン大統領の施政方針演説が行われた。バイデン政権の100日の歩みを追った。
 演説に先立って、大統領は「マダム」という女性の敬称を使って背後の議長席に陣取る上下両院の二人の議長に呼びかけた。ハリス上院議長とペロシ下院議長である。アメリカの大統領が議会上下両院の合同会議で、演壇の背後の議長席に二人の女性が着席する中、演説を行ったのは初めてのことだ。バイデン政権を支える女性陣の存在感を象徴する光景である。
 施政方針演説では「アメリカは再び動きだした」と述べて、新型コロナウイルス対策や経済対策で成果をアピールするとともに外交政策についてはトランプ政権の一国主義を転換し、国際協調を重視する姿勢を鮮明にした。
 3月19日公表の調査によると、バイデン大統領の支持率は59%で、1月下旬時点から約4ポイント上昇した。新型コロナウイルスの対応とそれに伴う経済危機に対して着実に手を打っている点が評価されたとみられている。
 何はともあれ、バイデン政権が期待通りに順調な政権運営の滑り出しを切っていることに安堵した。

ワクチン接種の予行演習参加情報のボランティアコーディネーターとの共有2021年05月04日

 4月30日に山口ホールで市主催のコロナ・ワクチン接種の予行演習があり、民生委員に市民役が求められ、参加した。この体験はその日のうちにこのブログで投稿した。
 その後、地区社協のボランティアセンターが自治会とも相談の上、緊急事態宣言中も住民の相談窓口として通常通り開設することが決まった。ワクチン接種が近づくと、接種がらみの相談が予想される。応対する当番のボランティアコーディネーターにもできるだけ当日の手順等が事前に把握しておければと思った。
 そこで私が体験した接種予行演習を当日予想されるワクチン接種の手順として紹介することにした。16名登録のコーディネーターグループラインに投稿した。

NURO光、乗換案内の顛末2021年05月05日

 先月末に「NURO光 集中工事のお知らせ」というチラシがポスティングされた。我が家の周辺でくだんの工事があるという連絡と合わせてNURO光への通信回線の乗り換え案内が記されていた。ソニーグループが提供する低料金の高速回線が謳い文句である。多少の関心があったが問い合わせるほどの興味もなかったのでほっておいた。
 ところが昨晩、地域の営業担当から直接案内電話がかかってきた。「聞きたいことを確認し理解できれば検討の余地あり」と応答すると、あらためてサポートスタッフから連絡するとのこと。30分ほどしてサポートスタッフから連絡がありやりとりした。Wi-Fiが高速化しプロバイダー料金が不要になる。モデムがNTTと使用中のソフトバンク光の2つが一体化する。2回の工事だがモデム設定はすべてスタッフが実施する等々が分かった。
 ところが最後にスマホ料金がどうなるかを聞いた時に、一気に乗り換えを断念するほかないと分かった。現在我が家の家内と二人のスマホはソフトバンクの格安料金のワイ・モバイルを契約している。これはソフトバンク光とのセット料金だ。その点を訊ねると、サポートスタッフは「それなら乗り換えはメリットがありませんね」とあっさり引き下がった。多少時間は取られたが、色んなことが分かった上で納得できる形で決着したと思えた。

ひたひたと押し寄せるコロナ感染2021年05月06日

 知人の訪問看護師さんと情報交換する機会があった。西宮市の北部エリアを担当する方である。今や北部地域でもコロナ感染の大変な状況を迎えているという。「コロナ感染の中等症の方が在宅で酸素吸入しながら看護しているが、酸素吸入器自体が不足しだした。入院できずに自宅待機中の感染者も三人看ている」。
 テレビで報道されている大阪中心部の医療崩壊の悲惨な現実を、人口密度も低い北部地区にあって他人事のように受け止めていた。ところが、情報不足だっただけで訪問看護の現場では自宅待機や酸素吸入器不足という現実が押し寄せてきている。
 ひたひたと押し寄せるコロナ感染を身近に実感した。

事業所の国勢調査を担当2021年05月07日

 昨年秋に国勢調査の調査を終えた後、同じ市の所管部署から、国勢調査以外の様々な調査を事前に登録した統計調査員が担当する「統計調査員募集」の案内があった。地域の実態把握の上でも興味深い活動に思えたので応募し、登録された。その後、所管部署から「経済センサス活動調査」の調査打診があり、引き受ける旨連絡した。昨日、その調査の調査員説明会が山口公民館で開催された。
 会場には7名の調査員が参加し、説明会が始まった。指定された座席には、「調査員のしおり」と題したを説明会テキストをはじめ、事前に送信していた顔写真データが添付された「調査員証」「任命通知書」「従事者用腕章」の他、クリアファイルにまとめて「対象エリア地図」「対象事業所一覧と名簿」「インターネット回答用のログイン・シール」等が置かれている。これ以外に、膨大な数の調査票をはじめ各種のお知らせパンフ等を納めた書類が調査員宅の郵パックで送られるとのこと。
 説明会では2名の市の職員から2時間にわたってみっちり説明を受けた。「経済センサス活動調査」とは言ってみれば『事業所の国税調査』のようなもので、調査票を配布して「インターネット回答」「郵送」「調査員回収」等で回答を依頼する。全体の調査方法は概ね国勢調査と共通している。
 自宅に戻り「対象事業所一覧」で確認すると担当する事業所は101件だが、調査票配布不要で外観判断で「活動状態確認のみ」の事業所が39件あるので実質的な調査対象は62件である。6月16日の調査書類提出日までの1カ月余りの調査活動が始まった。

住宅街の新緑の風景2021年05月08日

 早朝ウオーキングで住宅街の中を歩いた。北の縁に沿って進むと住宅街の7つの公園の中で最も大きなグランドを備えた公園がある。グランド東側のネットフェンスに沿って立ち並ぶ並木道の新緑がまぶしい。。並木道の足元には生い茂ったつつじの木が連なっている。ところどころに薄紫の花弁を付けた花が咲き誇る。
 並木道の突き当りには公園の北東の隅から住宅街に抜ける階段がある。中ほどに踊り場のある結構高い段差である。階段最上階は住宅街でも1、2と思えるビュースポットである。西に向かって見下ろす展望は、恐らく住宅街で最も高低差のある景色が望める。神戸市北区の巨大ベッドタウンである藤原台の高層マンションが遠望できる。
 久々に眺めるお気に入りの景色をスマホで切り取りながら堪能した。

朝もやと木漏れ日2021年05月09日

 いつものように早朝に自宅の玄関を出て街路に立った。その時いつもと違う光景に包まれた。朝もやが街路を挟んだ住宅街を包んでいた。朝もやの幻想的な光景が人の姿の見えない住宅街の静けさを一層際立たせている。バス通りでは両側の街路樹の間から日の出直後の陽光が、朝もやの曖昧さを搔き消すように降り注いでいた。
 住宅街を縁どる有馬川の片側を原生林が覆ている。有馬川の水面から立ち上る湿気が霧状に広がっている。原生林の濃い緑と白っぽい霧のコントラストに見とれた。もう一方を縁どる歩道を進んだ時、鮮やかな光の饗宴を目にした。原生林の枝間を貫く木漏れ日の幻想的で美しい光景だった。
 早朝ウォーキングが時折りもたらす美しい光景のご褒美を受け取った。

厚労省の認知症の地域支援策の稚拙さ2021年05月10日

 認知症ケアは家族がご近所に知られたくないという意識もあってともすれば家族介護に偏りがちである。その結果、デイサービス利用時を除けば、当事者は自宅にこもりがちで症状を進行させる要因になっている。
 認知症ケアにはに地域ぐるみの支援が欠かせない。地域住民の多数に認知症についての正確な知識と理解が浸透し、当事者の外出や交流の場で適切なに接する環境づくりが必要だ。そうした地域の風土があって初めて当事者やその家族は安心して認知症発症をご近所にオープンにできる。
 厚労省は、そのための啓発活動の施策として「認知症サポーター養成講座」と「キャラバンメイト(認知症サポーター養成講座の講師役)」を用意している。
 認知症の地域支援に関わって数年になる。この間、何度か認知症サポーター養成講座を受講しオレンジリングも何個か貰った。ただ”サポーター養成”を謳ったこの講座の趣旨と実態の乖離に違和感を覚えた。この講座を受講したところで認知症サポーターという意識にはなれない。この講座の実態はどう考えても「認知症入門講座」である。にもかかわらず「サポーター養成講座」というタイトルだけに一般住民もサポーターを目指すほどの意識はないため受講そのものにためらいを覚えてしまう。反面、認知症の基礎知識だけは知っていおきたいというニーズは確実に増えている。「認知症入門講座」を謳った講座ならもっと受講者は増え、認知症理解の地域のすそ野が広がる筈である。
 他方で、この講座の講師役育成のための「キャラバン・メイト養成研修」がある。関心があって受講申し込みをしたがコロンア禍の講座中止で受講できていないが、おそらくこの講座こそ本来の地域で認知症支援の核となる「サポーター養成講座」なのだろう。人に教えるという役割を意識した時、誰しも本気で取り組み地域支援の意欲も強くなる。キャラバン・メイトなどと奇をてらった名称も頂けない。実態に照らして素直に「サポーター養成講座」を謳う方が応募者も増えると思う。また”講座の講師役”に重きを置く必要もない。コロナ禍等で講座が開催されないことを活動停止の言い訳にされかねない。むしろ認知症地域支援の活動者としての役割をメインにすべきではないか。受講者はキャラバン・メイトとして所管部署に登録されている筈だ。この登録者リストこそ貴重な地域資源である。地域包括ケアシステムの対象エリア内の登録者グループの懇談会や連携組織づくりの基礎データとなる。”個人情報の壁”等を取っ払う必要がある。
 認知症サポーター養成講座の企画、認知症ケアパスづくり、認知症カフェ立上げ支援等の認知地域支援に関わった。そうした体験を踏まえて、厚労省の認知症の地域支援策の稚拙さを綴ってみた。