復刻版日記⑧寄り道「おばあちゃんの原宿(巣鴨とげぬき地蔵)」2009年11月12日

(1999年6月3日の日記より)
 2年ぶりの東京出張だった。出張目的を終えて東京駅に向かった。出張先のある都営三田線「志村坂上」から巣鴨でJR山手線に乗り継ぎ途中。駅構内の案内板に「巣鴨とげぬき地蔵」の文字が目に入る。「そうかッ!ここがアノ『おばあちゃんの原宿』の巣鴨か!」 ・・・ という訳で寄り道。
 地下鉄の最寄出口を上がると、「巣鴨地蔵通り商店街(おばあちゃんの原宿通り)」の看板が見える。通りの両サイドはお年寄りグッズ専門街。3軒に1軒位でオバアチャンファッション専門店。お年寄り好みのおはぎ、お饅頭、佃煮の類の店等々。元々こんな店揃えではなかった筈。客層の中心がオバアチャンにシフトするにつれ顧客ニーズが店の淘汰を促した?「肩揉み・1分100円」の露店ニッチビジネスが目を引く。オバアチャンの原宿通りは体力に配慮して?ものの5分も歩くとゴールとなる。
 通りの真ん中辺りに境内に「とげぬき地蔵」を配した高岩寺がある。山門をくぐり左手にロープに沿ってオバアチャン軍団。列の先頭ではお地蔵さんを囲んで痛み治癒祈願のお参り。列に加わるほどの歳でもないか。ここは本堂での参拝をサラリと済ませ再び通りに。ナント山門の目の前に若者バージョンの「マツモトキヨシ」が待ち受けている。待てよ!オバアチャンから見れば「マツキヨ」でも「ドラッグストア」でもない只の「薬と雑貨の店」なのかもしれない。薬屋ならオバアチャンにきってもきれないお店。ヤッパリお年寄りグッズの店なのか。
 JR巣鴨に向かって土産物捜しのブラブラ歩き。食品屋さんの店先には「思いっきりテレビで紹介の寒天コンブ」。TV紹介の健康食品に目のない奥様の顔が浮かぶ。「1袋チョウダイッ!」。お次は「元祖・芋羊羹」の店。昨日の夜、娘からケイタイへのメッセージ。「お土産は『東京バナナ』買うてきてッ!なかったら、とりあえず芋羊羹だけは買うてきてッ」(ハイハイ)「芋羊羹、10コ入りをひとつ」。そして東京駅構内。あったあった。題して『見つけた、東京バナナ』。「8コ入りをひと箱ッ!」。
2年ぶりの東京出張はなぜか家族に優しくなる。

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