塩野七生著「ローマ人の物語 1」 ― 2022年11月18日

塩野七生著作の全43巻の長編大作「ローマ人の物語 」の再読を開始した。第1巻は”ローマは一日にして成らず・上」である。
文庫版スタートに当たって読者は第1巻冒頭で「著者からの読者にあてた長い手紙」に付き合わされる。現代人に手軽に読書に親しめる携帯型書籍「文庫」の歴史を紐解いたものだ。
人類が読書という知識の共有化にとってのかけがえのない財産を獲得する上で印刷技術の発明や出版業界の誕生は欠くことのできないステップである。著者はそれと共に読書の普及の大きなステップとして小型本化を指摘する。確かに室内でしか叶わなかった読書を持ち運び自由な小型本化が読書の普及にもたらした効果は大きい。
第1巻は、ローマ誕生の伝説に始まり、七代続いた王の物語とその後の共和政ローマの物語である。史実と伝承と著者の解釈を織り交ぜたこの作品の作風をいかんなく発揮した物語の始まりの記述だった。
壮大な歴史物語の序章をワクワクしながら読み終えた。
文庫版スタートに当たって読者は第1巻冒頭で「著者からの読者にあてた長い手紙」に付き合わされる。現代人に手軽に読書に親しめる携帯型書籍「文庫」の歴史を紐解いたものだ。
人類が読書という知識の共有化にとってのかけがえのない財産を獲得する上で印刷技術の発明や出版業界の誕生は欠くことのできないステップである。著者はそれと共に読書の普及の大きなステップとして小型本化を指摘する。確かに室内でしか叶わなかった読書を持ち運び自由な小型本化が読書の普及にもたらした効果は大きい。
第1巻は、ローマ誕生の伝説に始まり、七代続いた王の物語とその後の共和政ローマの物語である。史実と伝承と著者の解釈を織り交ぜたこの作品の作風をいかんなく発揮した物語の始まりの記述だった。
壮大な歴史物語の序章をワクワクしながら読み終えた。
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