ブラックフライデーという言葉がやたら耳にしだしたのはいつからだろう。去年あたりからご近所のおばさんたちの間で盛り上がっていたように思う。
　今年もその話題が身近に迫ってきた。ついに家内に声を掛けられた。「お父さんのスニーカー買わんとあかやろ！今ブラックフライデーで安くなっているから買いに行こ！」。
　家内に同伴して買い物に行くことが稀になっている。せいぜいスーパーで好みの食材を購入するのに付き合う位である。この歳で身の回りの物を購入する意欲も希薄である。それでも一日一万歩以上のウオーキングを日課としているためスニーカーの消耗は否定できない。
　重い腰を上げて家内と一緒にイオンモールに向かった。家内が予め下見をしておいたモール内の靴の専門店がお目当てである。靴の専門店の店頭には「ブラックフライデー」の文字が躍っている。あちこち見て回って最終的にブランド物のスニーカーに決めた。１万円程のお値段だったが、割引やモールの５％オフや商品券やポイント等を使って最終的に６千円程になった。家内にとっては様々な手立てを講じていかに安く購入するかが達成感になっているようだ。
　いずれにしろ小売業界の売上づくりのキャンペンーンであるブラックフライデーが我が家では夫婦揃っての絶好のお出かけの機会をもたらしている。