民生委員活動の一環で幼稚園の園長先生と懇談する機会があった。通園児の発達障害が話題になった。予想以上に発達障害の幼児が多いことを知った。
　懇談を通して発達障害の子どもを抱えた若いお母さんたちの子育ての大変さを教えられた。複数の子どものひとりが発達障害である場合は大変だ。近くにサポートを頼める祖父母もいない。父親の理解や分担も十分でない場合も多い。悩みを話合えるママ友もいない。お母さんの孤立感や閉塞感が徐々に深刻化する。通常でも子育てでは子どもに対して感情的な言動で接する場合がある。障害児童を抱えたお母さんはそれ以上の過酷な環境である。感情的な言動が過剰なものになりかねない。
　認知症と同様に、発達障害は外見上は通常の場合と変わらない。ただ認知症の場合は認知症サポーター養成講座等で徐々に地域の認識も深まり、可視化についても理解され始めている。一方、発達障害については地域では共有化される機会は稀である。発達障害をテーマとした講座も身近に開催されることは皆無である。母親の感情的な言動が”児童虐待”と誤解されかねない懸念もある。
　発達障害についての地域理解の必要性を痛感した。