市への要望書で知った知的障害者と家族の抱える問題 ― 2022年11月27日
5年前から西宮市の知的障害者支援の「社会福祉法人・一羊会」の評議員を務めている。その関係で一羊会の母体でもある知的障碍者本人と保護者の会である「西宮市手をつなぐ育成会」から機関紙や各種資料が届けられている。
先日届いたのは、育成会から西宮市にあてた要望書の回答書だった。この回答書には育成会側の求める様々な課題とそれぞれについての回答が記されていた。やりとりを通じて知的障害者やその家族が抱える現状の問題が端的に記載されていた。以下に整理しておきたい。
①緊急時の対応
強度行動障害者の場合等、家庭内の暴力行為に家族では対応できない場合、警察に頼らざるを得ない現状で、緊急時にも警察でなく特性を理解した支援者による対応が求められている。
②グループホームの整備
重度障害者のグループホームが不足している。また入居後も高齢化や重度化で退去が必要なケースもある。グループホームの老朽化による改修、建て替えによる一時退去のケースもある。そうしたことに対応できるグループホームの整備補助事業が求められている。
③一人暮らしの障害者の家賃補助
障害者の中にはグループホームに入居できず家庭の事情もあって賃貸住宅で一人暮らしを選択するケースもある。その場合はグループホーム利用者には適用される家賃補助が一切ない。一人暮らしの障害者の家賃補助の創設が求められている。
④災害時の情報提供や地域サポート体制
災害発生頻度が増加する中で、障害者本人が避難できる場所が分かりにくい。分かりやすいハザードマップや福祉避難所一覧の作成が望まれる。また地域でのサポート体制の明確化が要望されている。
⑤障害者差別解消の理解と啓発の促進
障害を理由とする差別解消は、あいサポート運動が推進されているものの市民や事業者への周知は不十分な現状。特に知的障害や発達障害等、外見上は分かりにくい障害についての理解を深める取組みが求められている。
先日届いたのは、育成会から西宮市にあてた要望書の回答書だった。この回答書には育成会側の求める様々な課題とそれぞれについての回答が記されていた。やりとりを通じて知的障害者やその家族が抱える現状の問題が端的に記載されていた。以下に整理しておきたい。
①緊急時の対応
強度行動障害者の場合等、家庭内の暴力行為に家族では対応できない場合、警察に頼らざるを得ない現状で、緊急時にも警察でなく特性を理解した支援者による対応が求められている。
②グループホームの整備
重度障害者のグループホームが不足している。また入居後も高齢化や重度化で退去が必要なケースもある。グループホームの老朽化による改修、建て替えによる一時退去のケースもある。そうしたことに対応できるグループホームの整備補助事業が求められている。
③一人暮らしの障害者の家賃補助
障害者の中にはグループホームに入居できず家庭の事情もあって賃貸住宅で一人暮らしを選択するケースもある。その場合はグループホーム利用者には適用される家賃補助が一切ない。一人暮らしの障害者の家賃補助の創設が求められている。
④災害時の情報提供や地域サポート体制
災害発生頻度が増加する中で、障害者本人が避難できる場所が分かりにくい。分かりやすいハザードマップや福祉避難所一覧の作成が望まれる。また地域でのサポート体制の明確化が要望されている。
⑤障害者差別解消の理解と啓発の促進
障害を理由とする差別解消は、あいサポート運動が推進されているものの市民や事業者への周知は不十分な現状。特に知的障害や発達障害等、外見上は分かりにくい障害についての理解を深める取組みが求められている。
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