塩野七生著「ローマ人の物語7」 ― 2023年04月06日

「ローマ人の物語・第7巻」を再読した。「勝者の混迷(下)」というサブタイトル通りに、地中海世界の覇者となったローマが、紀元前1世紀初頭に内部から混迷を一層深めていく経過が克明に描かれる。
登場人物は多彩である。マリウス、スッラ、ルクルス、ポンペイウスと小アジアの盟主ミトリダテスとの戦役を軸にした将軍たちの内部抗争の移り変わりが展開される。その過程で元老院体制というローマ社会を支えた枠組みが毀損され、徐々に独裁体制への布石が敷かれていくかのように描かれる。
登場人物は多彩である。マリウス、スッラ、ルクルス、ポンペイウスと小アジアの盟主ミトリダテスとの戦役を軸にした将軍たちの内部抗争の移り変わりが展開される。その過程で元老院体制というローマ社会を支えた枠組みが毀損され、徐々に独裁体制への布石が敷かれていくかのように描かれる。
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