我が家の屋根が老朽化と風圧でスレート瓦の一部が落下するという事態を招いていた。最寄りのリフォーム業者の店舗を訪ねて相談した。屋根の状態を点検した上で見積りをするとのこと。点検はドローンを使って簡単に短時間でできるようになっているという。
　そのドローンによる点検の日である。業者に連れられて若い職人が組み立て式のドローン一式を納めたケースを持ってやってきた。組立て後のドローンは縦横50ｃｍばかりのサイズで思ったほど大きくない。
　羽根音を鳴らしてドローンが浮上した。かなり高い位置で屋根全体を撮影した後、やや低い位置から東西南北の各パーツの屋根を撮影した。１０分ばかりの所要時間だった。この間、職人はドローンと無線で繋いだタブレットを地上で操作している。
　撮影後、タブレットを見せながら屋根の劣化状況を説明してもらった。想定以上にあちこちの破損がみられる。全面改修も避けがたい状況と受止めるしかない。後は火災保険適用の可否と保障の程度に頼るほかない。
　我が家に初めてやってきたドローンがほろ苦い結果をもたらした。